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April 2005

体験運転第1回

GW初日、渋滞にめげずに松井田妙義ICを目指して車で出発。いつの間にか我が家の車にもHDDナビとETCが装備されたので、ゴキゲンである。しかし、関越渋滞はある程度予想していたとはいえ、朝6時で環八の瀬田~谷原で2時間近くかかるとは思わなかった・・・

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体験運転まで時間が少々あったので、文化むらを通過して、そのままめがね橋まで上がってみた。文化むらから旧線跡を利用したアプトの道が整備されてから初めての訪問であり、ハイカーも多く訪れていた。美しい新緑のなかに新線のアーチもそのままの姿で残っていた。

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文化むらに戻ると、まだ時間があったので、新線跡を利用したトロッコ列車に片道だけ試乗し、歩いて帰ってくることにした。この列車は文化むらから丸山変電所を通り、旧線との分岐あたりにできた日帰り温泉施設「峠の湯」までを結んでいる。

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現役の時は、なかなか前面展望を望む機会のなかった区間なのだが、架線も残り、雰囲気は満点。この区間だけでも65パーミルの勾配がある。

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丸山変電所を背に、DLが2両のトロッコを押し上げる。

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信越本線が現役の時は、屋根は落ち、ガラスも破れ、朽ちていた丸山変電所だが、いまは当時の雰囲気はそのままにきれいに復元保存された。

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丸山変電所前の好撮影地だったカーブ。否が応でも63を追いかけたあの日が脳裏に蘇る・・・

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踏切や信号機は往時のまま残されている。


散策を終えて、いよいよ初めての体験運転。30分×2回の予約だったが、前の人のドタキャンがあったため、いきなり3回チャレンジ。さすがに初回は基本的な手順を飲み込めておらず、指導機関士さんのちょっと厳し目のご指導をいただく。まだ、運転を「楽しめる」状況ではなかった。

さらに2回目。2エンド側で自弁を緩めた際に、ブレーキからビー!!!という大音響が。「え、なにか間違って壊しちゃった?(汗」と、かなり焦るも、指導機関士さんは落ち着いたもので、やや手こずりながらも自弁を操ってシリンダの圧力を調整しながら音を収めてもらった。詳しいことはよく分からなかったが、ブレーキ管の調子で季節の変わり目には良くあること、らしい(「ぶれる」と言っていたかな)。いかにもアナログな機械らしいものの、突然のハプニングに見舞われたこちらはしばらく動揺を隠せず、そんな私を察知したのか、指導機関士さんから「気にするな」との励ましのお言葉が。

この日の3回は、ブレーキの練習を主に、あっという間だった。

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リアル電車でGO!への道

■EF63体験運転講習

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木曜日の夜、ふと久しぶりに横川へ行ってみたくなった。

横川にある碓氷峠鉄道文化むらでは、JR信越本線横川~軽井沢間の峠越えで実際に使われていたEF63電気機関車の体験運転ができることは割と広く知られていることだと思う。本物の電車や気動車を使った体験運転はイベントなどでの例はあるが、通年を通して実施しているのは全国でもここだけだろう。もちろん私もこれには前々から興味はあったのだが、そのまま時が過ぎていた。

とりあえずEF63を運転するためには、まず丸1日の講習を受けて運転の基礎を学ばなければならない。そこで前日の金曜日にダメ元で講習の空き状況を電話で問い合わせると、運良くOKとのこと。

旧横川機関区の3階会議室で朝10時から講習開始。まず最初の30分ほどで碓氷峠の歴史をおさらい。そしていよいよ本題へ。指導機関士の方が見えて、「皆さんは機関車の基本なんてのはもうすでにお分かりでしょうから・・・」といって、いきなりつなぎ線図を広げて説明を始めたのには面食らった。ハイビー、バーニア・・・知らない単語がポンポン出てくる。こちらが知っている知識と想像力(^^;)を総動員して理解に努めたが、貴重なお話の3割も理解できたかどうか・・・。指導機関士さんはそんなこちらの不安は意に介することもなく、「話を聞くより、本物を見た方が早い」ということで、話を切り上げ、体験線にのEF63へ移動。外部、内部の主要な部品やメカニズムについて説明を受ける。

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ちなみに、旧機関区建物の3階には自動起床装置の操作盤が残されていたので、現役の時は仮眠室があったのだろうか。

午後はまずビデオで運転手順の学習。体験メニュー用にかなり簡略化されているはずだが、それでもパン上げ・起動に始まって、ノッチテストやブレーキ試験など、仕業検査から結構いろいろあり、とても一度では覚えられない。

その後、いよいよキャブに乗りこんでの実地講習。博物館の展示物とはいえ、もちろん1/1スケールの本物。このときはさすがにドキドキした。停車した状態で、ひとりひとりブレーキ試験の練習を中心にハンドルを操作させてもらえたのだが、最後の私の番で、指導機関士さんから「じゃ、出発してみようか」。初日の講習では運転はできないと聞いていたので、意外な展開に戸惑うも、とにかく言われるがままにブレーキを緩めて、汽笛を鳴らして、マスコンを引くと・・・100tの巨体がゆっくりと、動きはじめた!!(と、今は冷静になって書けるが、このときはいっぱいいっぱいで、とても感激に浸っている余裕はなかったのである。)

その後、グループの人たちと交代しながら、体験線を1往復して、実地講習は終了。

1日の最後に「学科試験」があり、一応「試験」と言われると条件反射的に緊張してしまうのだが、選択式の問題でもあり、夕方には無事制帽と体験証明書を受け取ることができた。

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