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October 2006

列車の見えるホテル

泊まりがけで金沢へ出張してきた。宿泊したのは駅前の「金沢マンテンホテル」。

線路脇の建物なので、試しにフロントで「駅が見える部屋」をリクエストしてみたところ、金沢駅に出入りする列車をばっちり眺められる部屋を割り当ててもらうことができた。

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~新幹線ホームも準備済みの金沢駅~

線路側の部屋はかすかに列車の音が聞こえ、夜中も貨物列車の通過などがあるので気になる人は気になると思う。ホテル的には相対的に「悪い部屋」の部類に入るのだと思うが、早起きすれば日本海、少しゆっくりできればトワイライトの発車も見れる景色は楽しい。

ちなみにこのホテルにはきれいな大浴場があったのもポイントが高い。最近、ビジネスホテルでも大浴場が併設されているところが増えてきており、やはりユニットバスより大きなお風呂の方がくつろげるので、私がホテルを選択するポイントのひとつになっている。

ほかに列車が見えるホテルで印象に残っているのは、JRタワー日航札幌とオークラアクトシティ浜松くらいだろうか。

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~JRタワーから~

特に浜松は高層階から新幹線の線路を見下ろすことができ、25m車の16両編成はなかなか見応えがあったと記憶している。

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~アクトシティ浜松から~

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青ガエル、渋谷にさとがえる

東急の名車である初代5000系が、長年東横線で慣れ親しんだ渋谷に戻ってきた。

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最初はレプリカかと思ったら、なんと本物。一時期長津田工場に保存されたあと、東急車輌に出戻りしていた本物を持ってきてしまったらしい。しかしよくよく見ると、3ドアのはずが2ドアに短くされてる(T_T)

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~12m車くらい?~

原型を保ったまま工場の片隅に追いやられているのと、こうしてたくさんの人に親しんでもらうのと、どちらがいいのかよく分からないが、台車のなくなった電車というのはやはり不自然だな・・・

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内部の公開は10時~16時30分までとのこと。あいにくこの日は中に入るのは間に合わなかったが、外からのぞいたところ、運転室の機器は残されたまま。

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~「待ち合わせはカエル前で7時ね」~

場所は渋谷駅ハチ公口・スクランブル交差点の目の前。否が応でも、格好の待ち合わせスポットになることは間違いない。あ、渋谷の皆さんは興奮してもくれぐれも屋根に登らないように・・・強度ないから抜けますよ(w

あと、人が入らない写真を撮りたいからといって、撮影会と同じノリで渋谷駅前で怒鳴るのはやめてください。血気盛んな方に殴られても知りませんよ。(綺麗に撮りたければ早朝に来るしかないでしょう・・・)

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没頭する世界~ノイズキャンセリングヘッドホン~

SONYの新しいノイズキャンセリングヘッドホン・MDR-NC22を購入した。

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~色は「白」と「黒」でかなり迷った~

このひとつ前のモデルであるMDR-NC11Aも所有していたのだが、イヤホン部もコントロール部も大きく、普段の通勤で使うには手軽とは言えなかった。またその大きさと重さ故か、耳から落ちやすいのも不満な点だったが、今回のモデルでコンパクトになり、それだけでも使い心地は格段に良くなったと思う。

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~左・NC11A、右・NC22~


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~上・NC11A、下・NC22~

ノイズキャンセリングの効果は前のモデルから満足しており、電車でも自分の世界に没頭できてしまう。特にクラシック系など、強弱のはっきりしている音楽を楽しみたいときに、その威力はスゴイ。音質についても、家で常用しているMDR-EX90SLと比較すれば高音の伸びが少し弱いと感じるところもあるが、 「騒音のなかで聴く」という目的に立てばそれなりに満足できるものだと思う。

しかし併せて車内放送などもかなり聞こえにくくなるので、目をつぶっていると乗り過ごしが怖い。電車で寝ていても、普段は無意識のうちに聞こえてくる周りの音を頼りに自分の駅が近づくと目が覚めているのだと思うが、これで音楽を聴きながら寝ていたら間違いなく寝過ごすと思う。

また、飛行機のオーディオプラグの変換アダプタが付いているのも◎。国内線ではANA・旧JAS機は標準のミニプラグなのでそのままでも大丈夫だが、JAL機に搭乗するときはアダプタ必携である。

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碓氷峠・アプトの道

EF63体験運転の合間に、まだ最後まで歩いたことがなかったアプトの道へ。この日は天候・気温ともに絶好のハイキング日和に恵まれ、距離もコースも軽い散策には気持ちの良いひとときであった。

今回の起点は峠の湯。峠の湯の前には、個人で保存されている22号機がある。野ざらしの状態で、ナンバープレートは4枚とも剥がされ、好ましい状態には見えない。一時は部品盗難に遭い、同様に野ざらしにされつつも復活を遂げようとしている11,12号機とは対照的である。しかし文化むらの63留置線には屋根をつけてあげた方が・・・展示車両の塗装もそろそろ見苦しくなってきているものもあるし、すべて大切な遺産なので維持にかかるお金の集め方や使い道を考えて欲しいところ。

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~ポツンと置かれている22号機~

文化むらを起点とするアプトの道は峠の湯まではトロッコの線路に沿っているが、ここから分かれてアプトの旧線へと入っていく。

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~「峠の湯」から新線と旧線が分岐~


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~煉瓦アーチの趣のあるトンネル~


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~壁面に残る鉄路の残骸~

トンネル内には待避所や信号ケーブルのフックなどが所々に残されており、廃線跡のムードを演出してくれるのだが、2号トンネルの手前で散策路が部分的に作為的に曲げられ、本来の路盤跡には赤錆たレールが転がされている。これも「演出」のひとつ・・・なのか?意図が微妙で判断できない。

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~取り残されているレール~

前回、トロッコに乗車したときは、文化むらから峠の湯の間のあちらこちらでサルを見掛けることができたのだが、今回はなんとカモシカ登場。最初は置き物かと思ったら、ちゃんと動いて食事中だった。

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~カモシカ(?)発見!~


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~5号トンネルはレトロムードを醸し出す照明~

てくてく歩いて片道30分もかからずに碓氷第三橋梁、通称めがね橋まで到着。

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~めがね橋上~

めがね橋上からは、廃線になった新線のアーチ橋を望むことができる。10/14のトロッコの試運転走行の際にはぜひここからその様子を眺めようと思っていたのだが、延期になってしまったのは残念。

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~めがね橋から見た新線アーチ橋~

国道まで下りて、橋を見上げてみる。信越本線が現役の頃はめがね橋越しに新線のアーチ橋が望め、好撮影アングルのひとつだったのが、10年の間に緑がすっかり成長していた。

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~緑に覆われためがね橋周辺~

めがね橋から林道を奥に入っていくと、旧鉄道用地の手前まで新線跡に近づいて様子をうかがうことができる。(線路内は立入禁止です。)復活に備えてまだ手入れのされている旧下り線と、放置されてしまった上り線で、次第にその違いがはっきり表れつつある様子だった。

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~緑の間から見上げたアーチ橋~

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はじめての推進運転+連結訓練

今日の予約はA2,B5と飛び飛びで、時間つぶしの移動手段確保もあって久々に車で向かったところ、関越で事故渋滞に2回もはまってしまい遅刻しそうな雰囲気になってしまったため、途中で文化むらに連絡して急遽私の後の予約の人と順番を入れ替えてもらうというハプニングもありつつ、無事到着。

■EF63体験運転 第51,52回【推1訓】

本務機関士になって初めての乗務。いよいよ「スペシャルメニュー」が加わった。50回越えでまず新たに体験ができるのが、1エンド側(横川方)での推進運転と1エンド連結訓練。いずれも回数を重ねると、2エンド側での推進運転や、緩急車の連結体験、さらには重連運転へとステップアップできる仕組みである。この日は早速新メニュー2つを同時にこなす「1エンド連結訓練+推進運転」(通称:推1訓)をセレクトしてみた。

体験運転線で順番を待っていると、いつもは事務室にいる課長が出てきて、連結訓練のレクチャーを簡単に受けた。たまたま別の時間に緩急車の連結体験の様子を見る機会があったので、その時の写真を交えると・・・

まず、体験運転線手前で、一旦停止。旗手から旗を横につなげる仕草のサインが送られたら準備完了の合図なので、汽笛を短く2回鳴らす。

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~連結モードの合図~


↓ 徐行で、連結ポイントへ


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~緑旗を横に大きく振る仕草は「来い」~


↓ 連結ポイントの手前で一旦停止


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~赤旗は当然「停止」~


↓ 再度、緑旗が振られたら、いよいよ連結へ


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~自分の目でも確かめながら接近~




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~赤旗・縦、緑旗・横小刻みは「最徐行」~




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~赤旗と同時にブレーキをかけ連結完了~

というのが、基本的な一連の流れである。

そして連結訓練は、緩急車の代わりに訓練機(通称:連結訓練マシーン)を用いて行う。

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~マシンをセットしたところ~

これは、いかに衝撃なく連結面に機関車を停車させることができるかを測定する機械である。線路上に長く伸びた棒に機関車が触れた瞬間に緑の円盤がめくれて赤くなるので、それと同時に旗手が赤旗を振るのを見て、単弁・急ブレーキで機関車を停止させる。

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~測定面~

素早く止めれば赤い針の振れが少なく、つまり針の振れが少ないほど優秀ということになる。これは旗手との呼吸もありそうだ(そんな大げさなものではないけど^^;)。ちなみに私は慎重になりすぎて早すぎるノッチオフを繰り返してしまい、なかなか機関車が前に進まなかった(^^;)

連結だけでもこれだけのボリュームがあるのだが、これに推進まで加わると時間も限られているので、1コマで2回分の作業をこなすように密度が濃い。(料金もそれなりの価格設定だし。)

推進運転では、2エンド側の運転台から窓の外へ振られる旗の誘導に従い、1エンド側の運転台を使って機関車を操作する。運転台では半身をひねり、首を窓から出して後方を見ながら運転するので、ハンドルには完全に背を向けることになる。したがって、完全に手探り状態となり、ブレーキ弁に手を持ちかえるときに空をつかむことも。

最終の停車位置目標の感覚がまだ掴めずに、ノッチオフと制動のタイミングが狂った挙げ句、気付けば機関車が坂道で後退していた(危ないなぁ^^;)。・・・と、これも慣れが必要なようだ。

また、推進や連結となると、旗手や反対のエンドと汽笛で合図を送る機会が増え、現役時代の横川機関区の様子を彷彿とさせるようで、臨場感が増したように感じた。

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YS-11ラストフライト~お別れセレモニー~

最終運航は、鹿児島-沖永良部で飾られた。

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~最後の離島へ向けて飛び立つJA8766~


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~鹿児島を見下ろしながら沖永良部へ~

そして、17時40分。YSが最後の運航を終えて、鹿児島に還ってきた。

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~大勢が見守る中、ランディング~


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~消防車の放水アーチをくぐり、スポットへ~


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~スポットで行われたセレモニー~


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~展望デッキで見守った大勢の人たち~


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~1時間近く、関係者によるセレモニーが続いていた~


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~多くのファンが見守った~

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YS-11ラストフライト~福岡-鹿児島便~

当日は、徳島線もラストフライトを迎えており、JA8768機がその役を担っていた。続いて、福岡線のラストも同機が充当。

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~徳島からの最終便が福岡に到着~


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~福岡で2機並んだ姿~

■9/30 FUK-KOJ JAC3967

スポットで係員が横断幕で乗客を迎える中、搭乗開始。

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~いよいよ福岡ともお別れ~


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~思い思いに最後を撮影~


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~関係者が一同に整列してお見送り~

機内でも短い飛行時間の中で、幸いにも安定した飛行状況が続き、できる限り乗客の要望に応えるサービスが行われた。

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~乗務員さんも大忙し~

最後の機内探検。

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~コンパクトなギャレー~


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~離島空港を支えた搭乗ステップ~


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~非常口~

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YS-11 最終日~福岡-鹿児島往復~

いよいよラストフライトを迎える9/30、まず福岡-鹿児島をJAC3643-JAC3648で往復。

■9/30 FUK-KOJ JAC3643

駐機場へは歩いて移動となるので、近くで飛行機を見れるのもプロペラ機の魅力。

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~YSの後ろ姿~


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~真横から~


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~YSを動かし続けたプロペラ~

往路は後方窓側の14Aを確保。

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~後方座席から~


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~安全のしおりと安心の翼~

■9/30 KOJ-FUK JAC3648

復路は前方窓側の2D。座席によっても、エンジン音の聞こえ方が全く違うのも面白かった。

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~青空の中を最後の福岡に向けて~


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~窓枠越しに~


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~前方座席から~


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~前方から後方への機内の様子~


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~折り返し整備の後方で徳島からの最終便が到着~

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YS-11ラストフライト~高知-福岡便~

ついに終焉を迎えたYS-11型機。ラストフライトを高知から福岡を経由して鹿児島まで追いかけてきた。ラストフライトの予約が取れたのは、9/29 高知-福岡 JAC3586便と、9/30 福岡-鹿児島 JAC3967便。

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~JAC3587便が高知空港最後の着陸~


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~1番スポットへタキシング~

一方、ゲート付近ではさよならの横断幕が掲げられ、乗務員に花束贈呈が行われた。

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~最終便に乗務した中村機長と上村CA~


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~駐機場で最後の姿を納める乗客~

定刻より遅れること20分、18:10に福岡に向けて飛び立った。外は黄昏から次第に夜の闇へ。YSの夜間飛行は最初で最後の体験。

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~照明も歴史を感じさせる~


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~夜間の機内~

すっかり暗くなった福岡空港に着陸。事前に用意された原稿に加え、アドリブを交えた乗務員の方のYS-11への思い入れを感じるラストフライトのアナウンスは、感慨深いものがあった。乗客が降機した後、機内に残る機長は最後までコックピットの窓を開けて、我々に手を振って別れを惜しんでくれた。

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~YS-11にとって、この日が福岡最後の夜~


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~乗務員の直筆署名が入った搭乗証明書~

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