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January 2007

岳南鉄道 DMVデモ走行視察

地方鉄道生き残りの究極の切り札としてJR北海道が精力を注いで実用化を進めているDual Mode Vehicle(DMV)。公共交通活性化方策としてDMV活用に期待を寄せる富士市において、1/14,21の2日間にわたり営業運転中の岳南鉄道のレールを使ってデモ走行が行われた。道外では初走行、しかも関東にもほど近い場所とあって、そのテの方面には注目を集めた。

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はるばる津軽海峡を渡ってきたのは、端からみればただのマイクロバス。しかしこいつががスゴイのだ。

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~車内も一見すると至って普通~

デモ走行は、岳南鉄道の沿線にある富士市公設市場から岳南原田駅まで道路を走行したあと、岳南原田駅構内でレールに乗り、公設市場付近の踏切まで「列車」として走行したあと、再びモードチェンジを行い、市場へ帰ってくるコース。

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~レールの上を軽快に走ってくる、これこそ真の「レールバス」~


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~レール上で車輪を格納した後、道路へ~

肝心のモードチェンジは、とにかくあっけないの一言に尽きて、この点はさすが。線路から道路へは、車輪を格納してハンドルを道路方向に切るだけ。写真を撮る間もなかった。道路から線路へも、今回はガイドウェイを用いて載線する方法が採られていたが、ガイドに沿わせて車両を線路の真上に持ってきたら、鉄車輪を下げて完了。実にシンプル。(原理としては、鉄道模型のリレーラーのようなもの、と言っていいのかな。)

ちなみにDMVを担当された乗務員さんは普段は富士急バスの運転士を務めている方。このデモ走行ではDMVは工事用車両扱いのため、特に新たな免許等の取得はしていないそう。

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~鉄道車両との大きさの比較~

単独でみると、あまり感じないのだが、鉄道車両と大きさを比較すると、やはりその小振りさが伝わってくる。駅を通過する際も、ホームに立っていると車体を完全に見下ろす形になる。

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~道路上では先導車両付きで~

しかしこの夢の乗り物。駅間で突如列車が消えてしまうという従来の鉄道信号システムの概念からすれば突拍子もないことをしでかしたり、車両が軽量のために踏切での列車検知ができないとか、絶対安全が至上命題の鉄道においては保安面にまだ課題を抱えている。このデモ走行でも、通常の営業運転ダイヤを維持したままその合間で線路閉鎖を行って運行されたほか、踏切も手動で動作させており、すべての駅と踏切に信号屋さんと、市の職員さん、警察さんが張り付いて、とにかく人海戦術で乗り切っていた。

4月にはいよいよ釧網本線で試験的営業運転が開始されることになっており、しばらくアツイ乗り物になりそうだ。

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物欲暴走特急~8年目のノート(続)~

SONYのvaio type Gを手にしてから1ヶ月半が経過した。ビジネスユーズに特化されたこのモデルの世間的な評判の程は定かではないが、使用感を主観でまとめてみた。ただ、私の比較対象はこれまで使ってきたPanasonic CF-A44(約8年前に発売されたLet's note)なので、参考にならないかもしれないが。

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○キーボード
まず、最初に手にしたときに気になったのがキーボード。A44に比べると多少小さめのキーピッチに最初は少しミスタイプが続いたが、慣れてきたので大方満足している。ただ、右下の↑↓→←キーだけには慣れない。A44のように少し丸みを帯びせたキーになっているだけでも違うと思うのだが惜しい。また、FnとCtrlの配置が逆なのでいまだに打ち間違える。

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○外装
軽くて薄くて衝撃に強くて、万が一の際にも保障がカバーしてくれるという安心感も手伝って、裸でカバンに入れて持ち歩いていたら、いきなり表面に擦り傷が付いてしまった○| ̄|_orz

A44のパネルはアルミで、表面も処理されているのでちっとやそっとでは傷なぞ付かず、いまも無傷で無事に過ごしているのだが、一見するとアルミのように見えて高級感のあるtype Gの天板はプラスチック。軽さの代償とは言え、やはり傷が付くのは精神衛生上よろしくない。これ以上傷口を広げたくないので、革製の純正キャリングカバーを追加で購入した。

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本体の底面に両面テープでマジックテープを貼り付け、天板はジェルで固定。カバーをつけると、でかいシステム手帳のように見える。ただ、type Gのウリのひとつである薄さがこれで損なわれてしまうのは残念だが、これならカバンから取り出してそのまま使える利便性は損なわれない。

○液晶
取扱説明書の液晶に関する注意書きには、決まり文句である「ドット抜け、常時点灯は仕様」に加えて、色むらも仕様である旨が書かれている。確かに上下から見るとムラがあるのだが、正面から見る分には問題なし。すでにくたびれたA44の液晶に目が慣れていたせいもあるのだろう、輝度を最大にするととても明るくて見やすい。運良くドット抜けも見当たらなかった。外では覗き見防止も兼ねて半分の輝度で使用している。

心残りなのが解像度。type GはXGAなので、やはり普段使いのデスクトップと比較するとどうしても狭い。次のノートはSXGA、という思いは叶わなかった。

ちなみに電車のなかで例え2ちゃんねるにアクセスしたくなっても大丈夫なように(?)プライバシーフィルターを装着した。実際、隣人の視線を感じながらメールやWORDを打つのは気になるものである。

○バッテリー
カタログでは12時間と謳われている標準バッテリー。いたわりモードを使用して80%の状態で充電をストップさせているが、Windows上では残り5時間以上が表示される。まだ残量0まで使い切ったことがなく実際のスタミナは分からないが、デフォルトのままの省電力設定でもかなりいけそうな雰囲気。

○指紋センサー
オーナーメイドではオプションから外そうと思っていたが、店頭販売モデルのために付いてきた指紋センサー。必要性を感じていなかったが、使ってみるとこれが意外と便利。認証には時々失敗するけど、指を滑らせるだけでログオンできるのはやめられなくなる。

○フェリカ
逆にいまだに出番がないのが、Felicaポート。(EDYチャージはデスクトップ機で)

○Vista対応
すでにVistaモデルの出荷が控えているとかいないとか。ただ、Vistaにすれば必ず重くなるし、とりあえず5千円でアップグレードキットの申込みだけして放置しておくことになるだろう。

○不具合?
当初からなぜかタスクトレイに電源メーターが出てこず、しかし10回に1回くらい気まぐれで出てくる(おみくじの大吉かよ)。恐らくなにかのソフトと競合していると思うのだろが、ソニーのサポセンに聞いてみたら「Microsoftは不具合として認識しているようですねぇ(=ウチじゃ知りません)」という、他人事の対応で終わってしまった(--#

○総合評価
価格.comの項目に沿った私の評価は以下のとおり。
デザイン 5/処理速度 3/グラフィック性能 3/拡張性 3/使いやすさ 4/携帯性 5/バッテリ 5/液晶 4

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竹富島めぐり

さすがに日本の西端にあるだけあって石垣の朝は遅く、7時でもまだ暗い。気になる天気は相変わらずどんよりとした曇り空。

天気予報で海の様子を聞くと、やはり波が高いらしい。そして波照間島行きの船は、朝・昼・夕の1日3便のダイヤが組まれているが、昼以降の運航は未定という心許ない返事。私は今日中に帰京する予定であり、すなわち昼からの便が欠航になったらそれは翌日の会社は休暇ということを意味するのだ(@_@)(まぁそれはそれでネタ的には面白いんだけど)

ここまで来たからには強行しようか最後まで迷ったが、実際、海のことは分からないし、いずれにしても揺れに揺れまくる高速船で往復2時間揺られることになることは間違いなさそう。それに耐える憂鬱もあり、今回の波照間行きは断念した。

次に悩んだのが代替の行き先。石垣周辺の手軽に行ける離島のうち竹富島、小浜島、黒島は訪問済み。西表島はまだ未踏の地だが、自然が豊かな西表は、自転車でふらりと回れるような島ではなさそう。ということで、海の風景に期待できない分、街並みで楽しめる竹富を再訪することにした。

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~なごみの塔からの定番写真~


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~~名物の観光牛車~


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~庭先に咲いていたテイキンサクラ~

そういえば八重山の離島を初めて訪れたのはちょうど3年前、この竹富が初めてだった。そのときもこんな天気だったが今日も寒い。気温はそれほどでもないのだが、北風が強く、体感温度が低い。砂浜でぼんやり過ごすような時間が欲しかったのだが、そんな環境ではなかった。

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~どんより~

竹富再訪の新発見は、竹富港の隣に資料館ができていたこと。そこで紹介されていた竹富島の生活、習慣、暮らし、しきたりなどは、観光だけでは分からない島の側面がほんの少し垣間見れて興味深かった。

そして、昼に石垣に戻ると、波照間便が定時に出航していくところだった。結局、強行しても大丈夫だったということだが、次回は片道をRACのBN-2Bの搭乗と組み合わせて再チャレンジしたい。(9席しかない飛行機なので週末は予約が取りにくいのだ。)

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~暮れてゆく奄美付近の空~

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美ら島めぐりへ

那覇で小休止したあとは宮古島乗継で石垣へ。

宮古から石垣はRAC運航便となり、搭乗券は機械発券ではなくマニュアル対応の旅情のあるチケット。ただし、マイル登録もオンラインではできないため、事後登録のために搭乗券を送付するか、マイル加算は棄てて搭乗券を記念に手元に残すかは悩ましいところ。

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~シートのアサインも「手動」で~


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~雲海飛行~

石垣までくると那覇よりも少しは暖かくなっていたが、それでもやはりセーターは手放せなかった。ホテルの人に聞いたら、恐らく1年で一番の冷え込みになるのではないか、とのこと(>_<)。明日は波照間島へ行きたいと思いつつ、波が高いようなので果たしてどうなることやら・・・

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まったりーなほっこりーな by JAL(^^;

新年明けていきなりの3連休(土曜は新年早々休日出勤したけど)。正月気分を引きずったまま、沖縄に来てしまった。

しかし日本の天気は全国的に大荒れとの予報。羽田で出発を待っている間にも、帯広や千歳といった雪国ならまだしも、岡山便にまで欠航が出ているなか、9:00発沖縄行きは定時に出発。

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~富士山も望めた羽田空港~

機材はいまや貴重な存在となった航空機関士が乗務している747-300。この機材に乗れるのもあと何回だろう。

当便はJALWAYSの国際線機材で、クラスJはビジネスクラス仕様。アサインされたシートはAコン中央の1人掛け座席の4D、通称「王様シート」だった。この場所、いつも気になっていたものの座るのは初めて。最初は落ち着かなかったが、ひろびろしていて意外と快適かも。

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~「王様シート」からのながめ~

国内線ではシートテレビは使えないかと思いきや、プログラムどおりにオンデマンドで楽しむことが可能であった。せっかくなので「地下鉄(メトロ)に乗って」を見ようかとも思ったが、見終わるには飛行時間が足りない(>_<)

いざ沖縄に着いてみると、あのコバルトブルーの海と、抜けるような青空を期待してきたのに、どんよりとした曇り空で気分だけがブルーに。きれいな写真を撮りたくて、デジイチも出動させてきているのに・・・

しかも、この先石垣へ向かう前に久米島に立ち寄る予定だったのだが、なんと欠航。その理由が、岡山空港からの機材を充当させるため機材繰りがつかないからとのこと。なんと羽田で耳にした岡山空港悪天候の影響がこんなところで我が身に降りかかってくるとは・・・

とはいっても、今日の久米島は美ら島きっぷ消化のためのおまけの「遊覧飛行」。久米島往復の2券片だけ無手数料で払い戻してもらい、多少時間ができたので、モノレールで那覇市内へ繰り出してみた。

しかし、外に出てみるとフツーに寒い。前日の天気予報では最高気温は21℃となっており、着いたら長袖1枚でもいけるかな~位に思い、ジャンパーやセーターをしまえるように大きめのカバンを持ってきたのに、東京と同じ服装でまったく違和感がないとは・・・

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~正月飾りのゆいレール~

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「鉄」始め~岳南鉄道小旅行~

EOS Kiss Nを特売で購入してからはや1ヶ月。まだ1度も出番がないままだったのでネタ探しにと、今年はなにかと話題を振りまいてくれそうな岳南鉄道をKiss片手に初訪問してきた。

熱海では、東海道線の乗り換えの間に上り特急東海がホームに滑り込んできたのでとりあえず1枚。急行東海時代から慣れ親しんだ列車だけに廃止は淋しいが、実際は並行して新幹線があるし、長きに亘ってよく耐えたものだというのが率直な感想。

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~3月改正で姿を消す特急東海~

吉原駅で東海道線を降り、廃れた跨線橋を通って、岳南鉄道のホームへ。出札窓口で出てきたのはダッチングマシーンの日付と、改札鋏が入った硬券・・・タイムスリップした感覚に襲われた。

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元京王3000系が1両で佇む吉原駅

吉原の構内にはED403が単機で1両止まっているだけでなにもなかったので、特に行き先も決めずにとりあえず電車に乗り込み、岳南富士岡までたどり着いたところで廃車になった旧東急5000系が鎮座していたので、ここで下車。

一時期は地方私鉄で幅をきかせていた青ガエルも、現役ではいまや熊本電鉄を残すのみだが、外観が原型をとどめているという点では数少ない生き残りだ。一緒に留置されていたED291やED501も、旧型電機ならではの味のあるスタイル。

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このローカルムード溢れる岳南鉄道も、2週間後はDMVのデモ運行で大賑わいとなるのだろうか。

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~岳南原田駅構内に設置されたDMV用モードインターチェンジ~

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