トワイライトEXPのスイートに乗る-3
1号車のデッキから客室へ入ると、右側に個室の壁が並ぶ狭くて細長い廊下が伸びている。ここまでは今まで知っている個室寝台車と同じだ。違うのは正面からも外の光が差していること。そこが1号室だ。入線時に個室のドアは開け放たれており、すでにほかのお客さんが入れ替わり立ち替わり中を覗いていたので、遠巻きに待つことしばし。一段落して、いよいよ個室に足を踏み入れる時がきた。

そそくさとドアを閉めさせてもらい、改めてなかに目をやると、す、すごい・・・

目の前に飛び込んできたのは、丁寧にベッドメークされたふたつのシングルベッドとソファセットが並ぶ、まさにツインルームそのもの。ただ違うのは、目の前の景色は大阪駅のホームが広がっていること。まさに線路の上にホテルの部屋がいきなり置かれた感じで、あまりに常識を越えている状況に戸惑う自分がいた。

そんな状況で落ち着く間もないまま、ほどなくして12:03、定刻どおりに静かに大阪駅を後にした列車から、いい日旅立ちのメロディーに乗せて、トワイライトエクスプレスの旅の始まりが告げられた。

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