トワイライトEXPのスイートに乗る-8
ベッドに潜ると同時に眠りに落ちたようだ。
ふと目覚めて時計をみると、3時40分。列車はちょうど青函トンネルに入る時間だ。トンネル通過中には一度起きたいと思い目覚ましを4時にセットしていたが、恐ろしく正確な体内時計。
まだトンネルには入っていないのか?寝る前に閉めておいた正面のカーテンを開けると・・・わ!!!

テールライトのほのかな明かりに照らし出されているED79の顔面がいきなり飛び込んできて、思わず後ずさり。

そう、青森~五稜郭間は1号車が先頭になり、機関車が目の前に連結されているのだ。しかし真っ暗闇のなかで浮かぶ赤一色の顔面は、運転台の青白い光と相まって、不気味この上ない。これ、子供が夜中に見たら泣き出すぞ。
ちなみに青森の運転停車は2時45分。連結体験中の「本務機関士」としては、できれば連結のプロの技を間近で見てみたかったが、さすがにこの時間では諦めた。まったく気付かなかったので、衝撃もなく、静かな連結だったのだろう。
と、まもなくガラスが一面曇った。青函トンネルに入った証拠だ。

竜飛海底駅と吉岡海底駅の明るい光だけが車窓に静かに流れていった。
機関車の切り離しを間近で見られる五稜郭に着くまでの束の間、再び眠りにつこうかと思って横になったのだが、乗り心地が良いはずの海峡線内でも時折周期的な強い横揺れを感じたり、江差線に入るとさらに乗り心地が悪くなり、ガシャン!と大きな音が部屋に響いた。ついにはテーブルに置いておいた湯飲みがお盆ごと床にひっくり返ってしまったのだ。これで完全に目が覚めてしまった。
JR北海道の保線、大丈夫ですか?

外はすでに明るさを帯びてきており、五稜郭には5時に到着する。ここでの運転停車で本州と北海道をリレーしたED79が手際よく切り離される。反対側ではDD51の重連が連結されているはずだ。その間に函館からカシオペアが通り過ぎていった。

カシオペアに遅れること5分、このトワイライトエクスプレスもED79に別れを告げて、再び札幌へ向けて走り出した。

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