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April 2008

トワイライトEXPのスイートに乗る-9

函館本線に入ってからの残り4時間は、もっとゆっくりという願いも空しくあっという間に過ぎてゆく。

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~名撮影地の大沼湖畔をゆく~

森を過ぎ、車窓が内浦湾沿いの景色に移ってまもなく、朝食の営業が開始される。

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予約していた第1回目の案内放送に合わせて3号車へ向かうと、今朝はスタッフに名前で座席に案内された。少人数をターゲットにしたきめ細やかなサービスだ。30分で回転させるため、席に着くとまもなくテキパキと食事が運ばれてきた。

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車窓を見ながらのんびりしている時間はあまりないが、朝の北海道の景色を見ながらの食事はまた格別。

そして残り時間はいよいよ2時間半。部屋でまったりできる最後のひとときを迎える。

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苫小牧を過ぎたあたりで食堂車から紅茶が運ばれてきた。朝のコーヒーサービスはモーニングコールとして朝食の30分前が基本になっているようだが、朝食の時間が早かったので、札幌到着前にタイミングをずらしてくれるよう取り計らってくれた。短い間ながらお世話になったスタッフとも、これが最後だろう。

そして、最後の停車駅である南千歳を出発。ここからは新千歳空港からの往き来で見慣れている区間。列車は白石、苗穂と過ぎ、いよいよ速度を落とし始めると、いい日旅立ちのメロディに乗せて旅の終わりが告げられた。

トワイライトエクスプレスの旅の終わり(車内放送)(wma形式)

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ほどなく静かに札幌駅ホームに到着し、21時間49分に及ぶ展望スイートの旅は、名残惜しくも幕が下ろされた。

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国内でこんな長時間も列車に揺られるのは久しぶりだった。乗る前は列車内での22時間という時間は結構退屈するんじゃないかと思っていた。実際、乗車前には暇つぶしに備えて読み物を携えていた。しかし、いざ乗ってみれば退屈などする暇などない。おまけに寝ている暇もない(^^;。そして、終わってみれば実にあっけない。

改めてこのスイートを評価するとどうか。正直なところ、部屋の調度品はすでに古ぼけているし、ベッドも一昔前の水準である。トイレ・洗面台・シャワーが一緒になったユニットも高級感とはかけ離れている。乗務員の接遇も列車としては頑張っていることは確かだが、他の接客業と比べればまだまだ洗練する余地は大いに残されていると思う。

これに対して、ホテルでいえば単なる「ツイン」が列車内では「スイート」になり、パークハイアットやペニンシュラの宿泊料金にさえ匹敵する価格設定がなされている。単純に「泊まるところ」として見れば、恐ろしく「ぼったくり」ということになる。ただ横になるだけの開放B寝台でさえ近年の小綺麗なビジネスホテルを越えた価格設定は、市場を見ていないとも言える。

しかし、どんな高級ホテルでも窓からの景色は動かない。列車の旅の醍醐味である地上の景色の移り変わりが全面に広がり、心ゆくまで楽しめるこの部屋に限って言えば、それだけの特別な価値を持っていると認識した。これは飛行機や船のどんな上級客室でもなしえないことでもある。特に最近、航空機での移動に頼り切っていた自分にとっても、陳腐な表現だが列車の旅の再発見という意味で、今回の旅行は新鮮な気持ちを呼び起こさせてくれたと思う。(でなければ9本に分けてまで記事は書かない。)素晴らしい時間が過ごせたことに感謝したい。

・・・でも、これでGWはいよいよどこへも行けなくなったぞ。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-8

ベッドに潜ると同時に眠りに落ちたようだ。

ふと目覚めて時計をみると、3時40分。列車はちょうど青函トンネルに入る時間だ。トンネル通過中には一度起きたいと思い目覚ましを4時にセットしていたが、恐ろしく正確な体内時計。

まだトンネルには入っていないのか?寝る前に閉めておいた正面のカーテンを開けると・・・わ!!!

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テールライトのほのかな明かりに照らし出されているED79の顔面がいきなり飛び込んできて、思わず後ずさり。

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そう、青森~五稜郭間は1号車が先頭になり、機関車が目の前に連結されているのだ。しかし真っ暗闇のなかで浮かぶ赤一色の顔面は、運転台の青白い光と相まって、不気味この上ない。これ、子供が夜中に見たら泣き出すぞ。

ちなみに青森の運転停車は2時45分。連結体験中の「本務機関士」としては、できれば連結のプロの技を間近で見てみたかったが、さすがにこの時間では諦めた。まったく気付かなかったので、衝撃もなく、静かな連結だったのだろう。

と、まもなくガラスが一面曇った。青函トンネルに入った証拠だ。

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竜飛海底駅と吉岡海底駅の明るい光だけが車窓に静かに流れていった。

機関車の切り離しを間近で見られる五稜郭に着くまでの束の間、再び眠りにつこうかと思って横になったのだが、乗り心地が良いはずの海峡線内でも時折周期的な強い横揺れを感じたり、江差線に入るとさらに乗り心地が悪くなり、ガシャン!と大きな音が部屋に響いた。ついにはテーブルに置いておいた湯飲みがお盆ごと床にひっくり返ってしまったのだ。これで完全に目が覚めてしまった。

JR北海道の保線、大丈夫ですか?

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外はすでに明るさを帯びてきており、五稜郭には5時に到着する。ここでの運転停車で本州と北海道をリレーしたED79が手際よく切り離される。反対側ではDD51の重連が連結されているはずだ。その間に函館からカシオペアが通り過ぎていった。

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カシオペアに遅れること5分、このトワイライトエクスプレスもED79に別れを告げて、再び札幌へ向けて走り出した。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-7

あたりはすっかり暗くなり、直江津を出る頃には夜汽車の姿へ。

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景色が見えなり、白熱照明にライトアップされた個室は高級感を増す。

ここで食堂車からは2回目のディナータイムの案内があり、パブタイムまではあと2時間。ようやくベッドに少し転がると急激に睡魔が襲ってきた。思えば今週も月曜日からあまり寝ていない。昨日に至っては、会社から帰ってきてから出発の準備を整えた後、初電で出てきているのでほとんど徹夜に近い。

でも寝るなんて・・・と思ったところで、大きな液晶テレビのスイッチをON。車内ではテレビ放送は映らないものの、3本のビデオが上映中。オンデマンドではなかったが、釣りバカ、ハリーポッター、オーシャンズ13のなかから、釣りバカを見始めたらつい見入ってしまった。

21時を過ぎると、ダイニングカー「プレアデス」はパブタイムの営業に移る。案内放送を待って、さっそく3号車へ。この頃には何度か個室に足を運んでもらっているスタッフとも顔なじみのような雰囲気に。

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北斗星の食堂車では、食事中も浴衣姿のおじさんが通り抜け、雰囲気をぶちこわしていた記憶があるが、トワイライトでは浴衣・スリッパでのラウンジカーの利用を遠慮願っているのでその点は安心できる。そもそも食堂車を境にしたA寝台側には最大でも20人しか乗っていないので、通り抜けも少なく非常に落ち着いている。

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小1時間ほどお酒を楽しんだ後、部屋に戻り、就寝前にシャワーで汗を流す。スイートでシャワーを出すことができる時間は25分間と、2人で使っても余裕のある設定。水タンクに限りのある列車内で25分間も好きなだけお湯を流すことができることが、どれだけすごいことか。

線路はいつの間にか単線になり、列車は闇の中をひた走っている。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-6

部屋へ戻ると、再びノックがあり、今度は車掌さんが名前入りのスイートの乗車証明書を持ってきてくれた。

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車内探検に出る前にも、オリジナルグッズの販売、オレンジカードの販売、乗車証明書に入れる名前の確認など、何回か乗務員による訪問があり、乗客をほったらかしにしないこの至れり尽くせりな感じがまた素晴らしい。(と同時に散財もさせられている・・・)

ここでついでに記念写真を撮ってもらいながら、車掌さんと少し雑談を。この車掌さんはとても実直そうであったが、ひとたび話を振ると気さくに話し相手になってくれた。やはりこの部屋は相変わらずの人気らしく、私が入手した経緯を話したら非常に驚かれていた。この列車内でも何人かから空きの確認をされたらしい。

そのなかで、2号車スイートは新婚さんで、やはりこの展望スイートは念願叶わなかったが中を見るだけでも、と話されていたということを聞いて、もし良かったら案内してもらっても構わない旨をこちらから申し出た。

ほどなく2号車の新婚さんが登場。同じスイートではあるものの、やはり目の前に広がる風景には驚かれ、とても喜ばれていたが、本来ならあなた方が乗るべき場所なのにと、私は心底申し訳ない感じであった。ついでに、そのご友人もご案内。

と、そんなこんなしているうちに、いつの間にか列車は富山駅を過ぎ、黒部川を渡っていた。時間の経過が異様に早く感じる。黒部川を過ぎると、いよいよ車窓はトワイライトエクスプレスの醍醐味のひとつである日本海の眺めへと移っていく。あいにく小雨交じりの曇り空となってしまい、夕暮れを堪能することはできないが、寒々とした日本海らしい景色を見ながら北上を続ける。

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ここで車内放送では日本海の案内と共に、ラウンジカーでスタンプのサービスが開始された旨が案内されたので、再び4号車へ。沿線の見所が散りばめられた車掌区の手作りの台紙とスタンプが用意されており、これも旅の記念と想い出になるひとつだ。

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すべて日本海側に向けられたラウンジカーの座席からの眺めもよい。

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車窓に日本海が広がるのは1時間あまり。しばらくラウンジカーからの眺めを堪能したあと、部屋に戻る頃にはいよいよ日が落ちようとしていた。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-5

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琵琶湖の西岸を快走した列車は、まもなく敦賀へ。停車駅のたびに、観光情報を織り交ぜた車内放送が入るのも聞いていて旅が楽しくなる演出だ。

ここで少し車内探検へ部屋を出る。

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編成は後ろから1号車、2号車の順で9号車まで、電源車1両を含めると全10両だ。このうち、なかほどの3号車がダイニングカー、4号車がラウンジカーとなっており、それを境に1,2号車がA寝台スイート・ロイヤル、5~7号車がB寝台シングルツイン・ツイン、8,9号車が開放B寝台(Bコンパート)で構成されている。

残念ながら個室はすでにすべてドアが閉じられており、中を覗くことができたのは外から空室が確認できたこのロイヤルの部屋のみ。1人で利用するには十分な広さがあるし、さながら書斎を持ってきたような部屋だ。

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そのまま、ランチタイム営業中の3号車を越えて、4号車へ。ラウンジカーは両サイドともガラスが天井まで広がっており、とても開放的。狭い車内にあって、気分転換によい場所だ。

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5~7号車の車内は延々廊下だけが続いているが、7号車の一角にミニサロンがある。

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8号車は開放B寝台。個室は満室のようだが、さすがにここは閑散としていた。

ただ、開放B寝台といっても、すべてに引き戸とカーテンがあり、4人で使う際には簡易個室として利用できるようになっている。ヨーロッパの鉄道によくあるコンパートメントのようだ。開放B寝台といえば、青いモケットのシートに白い蛍光灯が照らし出される寒々とした印象しかなかったので、これはこれでイメージを新たにした。

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共用の洗面台も、ホテルの化粧室のようにこぎれいにリフォームされている。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-4

列車はすぐに新大阪で停車。向かいのホームからスーツ姿のビジネスマンの視線を浴び、身の置き場に少し困る。普段なら自分も向こう側の人間だが、今日だけは違う。

新大阪を発車してしばらくすると、まず最初のノック。車掌さんによる車内改札と室内の説明、そしてカードキー受け取る。車掌さんも普通の列車とは制服が違うのだ。

続いて、再びノック。今度はルームサービスのウェイターさんが登場。お盆に乗せられた湯飲みと緑茶のティーバッグ、そしてポットを運んで来た。ここはちょっと旅館な雰囲気。同時に、ウェルカムドリンクと朝食の希望、そして夕食の予約の有無を尋ねられる。

トワイライトの夕食の予約は5日前が締切。私がこの列車を予約したのは昨日。当然、夕食の予約は持っていなかったので、その旨を告げるとお弁当を勧められた。食堂車にはパブタイムに行くつもりだが、21時までは時間があるので、とりあえずお弁当を注文。

しばらくして、またまたノック。お願いしたウェルカムドリンクと缶入りのお茶が、トレーに乗せて運ばれてきた。

と、出発してからしばらくは入れ替わり立ち替わり訪問があり、ゆっくり息をついて外を改めてみると、列車はすでに京都を出て、湖西線を快走していた。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-3

1号車のデッキから客室へ入ると、右側に個室の壁が並ぶ狭くて細長い廊下が伸びている。ここまでは今まで知っている個室寝台車と同じだ。違うのは正面からも外の光が差していること。そこが1号室だ。入線時に個室のドアは開け放たれており、すでにほかのお客さんが入れ替わり立ち替わり中を覗いていたので、遠巻きに待つことしばし。一段落して、いよいよ個室に足を踏み入れる時がきた。

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そそくさとドアを閉めさせてもらい、改めてなかに目をやると、す、すごい・・・

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目の前に飛び込んできたのは、丁寧にベッドメークされたふたつのシングルベッドとソファセットが並ぶ、まさにツインルームそのもの。ただ違うのは、目の前の景色は大阪駅のホームが広がっていること。まさに線路の上にホテルの部屋がいきなり置かれた感じで、あまりに常識を越えている状況に戸惑う自分がいた。

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そんな状況で落ち着く間もないまま、ほどなくして12:03、定刻どおりに静かに大阪駅を後にした列車から、いい日旅立ちのメロディーに乗せて、トワイライトエクスプレスの旅の始まりが告げられた。

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トワイライトエクスプレスの旅のはじまり(車内放送)(wma形式)

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トワイライトEXPのスイートに乗る-2

勢いで発券してみたものの、いくら非日常といっても、いきなりスイートって、それはそれで正直非常に迷った。心の準備ってものがある。そもそも2人用だし。部屋の位置付けとしても価格的にも日常ははるか彼方、非日常を超えている。自分にだって大事に取っておきたい場所ってものもある。

一方で、かといって下りの展望スイートといえば、乗りたくなったとき手配の努力すれば乗れるというような生半可なところではないということも知っていた。トワイライト自体、自分にとっては乗ることそのものがハードルの高い列車で、次の機会はわからない。

その後、ほかの寝台の空きも調べてもらったが、Bシングルツインも満室で、あるのはBツインかハネだけだった。考えた挙げ句、「最後までロイヤルのキャンセルを狙おう。キャンセルが出たらダウングレードしよう。出なかったら、これはなにかの縁だろうということにしてしまおう」と気持ちを整理した。

こんなとき、「自分へのご褒美」。実に便利な言葉である(^^;

迎えた金曜日の朝。特便割引最安の11,000円を狙い、早朝発の関空便で大阪入り。

入線間際となる11時過ぎまで、みどりの窓口で何度か確認をしたが、結局その後のキャンセルは出ず。いよいよスイートの乗客となる覚悟を決めて大阪駅10番線へ上がった。

11時47分、濃緑に黄色のストライプを身にまとったトワイライトエクスプレスがゆっくり入線してきた。寝台列車といえばブルートレインを見慣れている身としては、また違う風格を感じる列車だ。

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入線後、後ろを振り返れば、紛れもなくガラス張りの展望車が。これが今夜の寝室でもある。

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写真撮影などをしているうちに16分間の停車時間は慌ただしく過ぎ、どんな旅になるのやらという期待と、なんか自分が乗ることに対する一抹の後ろめたさを感じつつ、いよいよ1号車のステップに足をかけた。

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トワイライトEXPのスイートに乗る-1

それは突然にやってきた。

毎年恒例の怒濤の年末~年度末もなんとか乗り切ったような雰囲気が漂いはじめ、気持ちにも落ち着きを取り戻しつつある4月。年を明けてから自発的な休みがない週末が続いていたので、使わせてもらう機会が滅多にない有給を使って無性にどこかへ行きたくなったのが水曜日の夜。(九州とかは出張ついでなので、一応置いておいて・・・)

さぁ、どこへ行こうか。時刻表をパラパラめくっていると、トワイライトエクスプレスの文字が目に入ってきた。そう、運行時間は22時間に及ぶ国内最長を誇る夜行寝台特急。一度は乗ってみたいと思いつつ、隔日運行な上、大阪発ということもあり、これまで縁のなかった列車である。

そこで現在の運転日を見ると、大阪発でちょうど金曜日の設定がある。これだ。しかし、出発するとしたら明後日なのだが、肝心の寝台券の手配はこれからだ。まぁ春休みとGWの谷間の平日発だし、と軽い気持ちで明くる木曜日の朝、JR東日本の指定券予約サービス「とれTEL」へ空席状況を確認してみた。

「明日のトワイライト、個室の空きはどうですか?できたらロイヤルが希望なんですが・・・」

22時間を快適に過ごすには、そしてどうせ乗るなら日常の延長であるB寝台は避けて、A寝台で非日常を満喫したい。これは前々から決めていた。

「少々お待ちください」と言われて、保留音を聞くことしばし。

返ってきた答えは、「あいにくロイヤルは満室でして・・・」

登場からすでに20年が経とうとしているが、やはり伊達に看板列車ではない。さすが西の横綱だけを張るだけあって、そこまで甘くはないか。

仕方ないかと諦めかけたが、心なしか係員の声が弾んでいるような気がした。なぜか。その答えは次の言葉ですぐに分かった。

「あいにくロイヤルはすべてふさがっているのですが、Aのスイートでしたら1室空きがあります。しかも1号車1番ですよ!」

ちょwwwおまwwww。1号車のスイートって、あの展望独り占めの個室!?頼みもしないのに、しっかり席番まで調べてるし。

電話の向こうで、予約確定のボタンに手をかけながら私の了承を待っているオペレーターの姿が浮かんだ。そして、数秒の沈黙ののち、予想通りの答えをしていた。

「それ、押さえてください」と。

~~~すいません、次回からは普通に書きます。

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D51でGO!@鉄道博物館

鉄道博物館を目指して大宮へ。

鉄度博物館自体は昨年末に訪れたことはあったが、そのときはお昼過ぎからのんびりと館内探検だった。しかし、体験運転好きとしては、ここの目玉のひとつでもあるSLシミュレーターは気になる存在。ということで今回はSLシミュレーター目当てに気合いを入れて早起きしてみた。しかしいざ到着してみると、春休み期間とあって既に何十人も列をなしている。

SLシミュレーターは整理券制のプレミアイベント。午前分に配られる15枚の整理券が手に入るか不安がよぎったが、入館券を購入する手間をスキップできるTeppa倶楽部会員のメリットも活かして、無事入手。ミニ列車の整理券を目指す家族連れも多いので、開館の際にトップの入場グループに滑り込めばなんとかなるようだ。

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一息ついて、整理券に書かれた指定時間より少し早めにシミュレーターコーナーへ行き、受付を済ませると、さっそく軍手を渡された。おぉ、サービスいい(^^;。また、順番までインストラクションのビデオを見て予習ができる。運転中もインストラクターがきちんとガイドしてくれるので、不安はなさそうだ。

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~SLなので左右のマルチアングル~

運転中操作するのは、加減弁、逆転機、ドレインコック、ブレーキまでは三笠のS304と同じ。これにバイパス弁が加わる。逆転機がS304は前後に倒すレバーハンドルなのに対し、D51は舵を回すようなハンドル式なのが形としては大きく違うが、基本的な構成は同じだ。

舞台は釜石線で、運転区間は花巻~新花巻間と、岩手二日町~遠野間をチョイスできる。とりあえず初めてなので、易しいという花巻~新花巻間を選択。

いざ加減弁引くと、空転しているのも分かるし、結構本格的な振動もついて本当に動いているようによくできている。計器の針の動きも細かいし、これでカマの熱さまで伝わってくれば最高。これをプロデュースした向谷さんは、ホントに好きなんだなぁ・・・と改めて感心した。

ちなみに操作としては、今回選択した区間では、一度引き出してしまえばあとは加減弁と逆転機の小刻みな調整で停車操作まで持っていける。次回は勾配区間にチャレンジしてみよう。

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豊岡真澄最終列車

この3月は銀河に、なは・あかつきに、中央線201系に、島原鉄道に、夢空間にと、例年にも増して惜しまれつつお別れになる鉄ネタが多かったのですが、お別れといえば「鉄子」タレントとして芸能界に新境地を切り拓かれた豊岡真澄さんも結婚・出産を機会に3月をもって芸能生活を引退されるということで、そのラストを飾る「食堂車」に乗車してきました。(ちなみに本人を直接見るのは初めて)

いや、チケットが「前売乗車券」ですから。

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この方の存在を知ったのは昨年のタモリ倶楽部。以来、短い間でしたが、タモリ倶楽部の鉄道ネタの際には楽しませてもらいました。

イベントはベルズのライブも久しぶりでしたし、DS鉄道ゼミナールの紹介ありの、向谷実さんの暴走特急気味なトークありの、TOMIXのマニアックな新製品情報ありの、ちょっとついていけなかった南田さんのエアトレインありのと、楽しい3時間でした。

そして、最後にサプライズ企画の抽選会が。ここで見事番号が呼ばれて、豊岡さんのサインが入ったTOMIXのオリジナルコンテナ車を頂きました。ありがとうございました~

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しかしこのイベントが行われたTOKYO CULTURE CULTURE、通称カルカル。お台場のどまんなかにあって、気軽にトークを聞きながら飲み食いできる飲食店なんですが、niftyのデイリーポータルZの系統なんでしょうか。今回のイベントをきっかけにこの場所の存在を知りましたが、なにやら面白い(マニアックな)イベントをやっていてクセになりそうです。来週は国道特集、再来週はダム特集。タモリ倶楽部的なノリが非常に気になります(^^;

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