11月30日の営業運転ラストランまで、いよいよ先が見えてきた新幹線0系。
0系と言えば、父曰く、私が人生で撮った始めての写真だそうだ。たぶん小旅行で新幹線に乗せてもらい、父のカメラを借りて撮らせてもらったのだと思う。新幹線といえばこの形だといまだに思っている世代に類する人間なので、なくなるのはやはりひとつの時代の終わりだと思う。
その最後の勇姿を撮るべく、あまり経験のない新幹線の撮影に果敢(かつ無謀)にもチャレンジしてきた。
撮影地に選んだのは「新幹線撮影者なら一度は行ってみたいあこがれの場所」とさえ書かれている、0系撮影地の定番中の定番と化している大津トンネル。ここで撮れるのは朝6:50に通過する上り1本のみのため、撮影者も日を追うごとに集中しているらしい。しかも、これから日の出が遅くなるにつれて光線的に厳しさを増す。そんななか、幸いにも世間の平日に休みを取ることができたので、このチャンスしかないと思った。
前日の夜に赤穂入りし、4時半に起床。ホテルをチェックアウトし、撮影地に着いたのは5時15分過ぎ。ほかの撮影記などを見ると、休日には4時頃から場所取りが始まることも珍しくないらしいが、平日なのでさすがに1番のり。しかし、真っ暗ななか、トンネル入口付近の新幹線のフェンスに張り付いて線路を窺っている人影って、端から見たら明らかに不審人物だと思う・・・
微かに明けてきた日を頼りに目を凝らして三脚を立てるポイントを探していたら、まもなくして3名が加わり、その後、本命の通過までに7名ほどが集まり、何とか定員一杯。連休前とはいえ、平日なのに恐るべし。
本命通過後も、500系まで撮影続行。
豪速で駆け抜ける新幹線の線路にこんなに近づいたのは初めて。トンネル出口なので、特にトンネルから出てくる列車が抜けたあとの風圧がスゴイ。軽い三脚は吹っ飛びそうになる。
500系を押さえたあと、吉井川で下りをとらえて、新幹線は終了。
ちなみに私は会社員ながら幸いにも普通に休みが取れたものの、皆さんいろいろ苦労されて来ているようです。この日も、病院に行っているハズなのに、脇で新幹線が通過しているなか、取引先から携帯に電話がかかってくる方がいたり・・・(^^;。そんな万難を排して来る価値はある場所だとも思いましたが。
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