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March 2009

東海道ブルトレ最終列車を見送る

3月13日に九州を発ったブルートレイン「富士・はやぶさ」号最終列車を横浜駅で見届けることができた。

折しも強風と途中での事故が重なり所定より遅れること1時間30分、11時過ぎに多数のファンが見守るなか、EF6642号機が14両の青い車体を従えてゆっくりと入線してきた。

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さよならにあたって沸き上がる我々を尻目に、特別な装飾もない普段どおりの姿に、最後のひとりまで確実に乗客を運び続ける風格を感じた。

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なかなか乗る機会はなかったが、あたりまえに走っていたブルトレが姿を消すのは、沿線に住む身としても寂しさを感じてしまう。長い間、お疲れさまでした。

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(冒頭に汽笛の大きな音がでます)

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富士・はやぶさ惜別乗車の旅-5

下関と門司ではブルトレの最大の見所といっても過言ではない2回の機関車交換があり、ドアが開くや否や乗客はみな機関車目指して一目散になる。機関車交換に興味はなくても外の空気を吸うことができるいい機会だ。

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EF66に別れを告げ、関門海峡はEF81が牽引を担当。

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下関を出て、関門トンネルを抜けるとようやく九州上陸。東京からはるばる15時間の長い道のり。

ここで、列車ははやぶさと富士に分かれて、別々の目的地を目指す。そして私の乗車は時間の都合で今日はここまで。荷物をまとめて後ろ髪引かれる思いで個室を後にした。

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はやぶさ号が熊本に向けて先発し、続いて富士号の機関車が連結。

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そして富士号も見物の乗客を再び乗せて、大分へ向けて走っていった。

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帰りは福岡空港から1時間30分の空の旅。昨晩からの寝台列車の旅に比べれば、あっけない、あっけなさ過ぎる時間。

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富士・はやぶさ惜別乗車の旅-4

広島の停車の衝撃で目覚め。9時間近く爆睡していたことになる。起きない頭でしばしまどろんでいると、6時になりおはよう放送が入る。寝台列車の朝は早い。

はやぶさ・富士号 おはよう放送(1.2M)

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徳山駅で積み込まれた穴子弁当を調達。朝から駅弁というのも、夜行列車の旅の醍醐味でもある。

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そうこうしているうちに、日もだんだん明るくなってきて、まもなく列車は本州の終点、下関へ。東京から遠路はるばる引っ張ってきてくれたEF66とお別れのときも近い。

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富士・はやぶさ惜別乗車の旅-3

東京駅で買ったお弁当を食べ、落ち着いたところでひととおり車内見学。

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今日は当然すべての寝台が満席。鉄道ファンはもとより、昔を懐かしんでお名残乗車をしているとおぼしき年配の方、団体客、家族連れ、とても幅広い層の人たちが就寝までの時間を思い思いに過ごしていて、三丁目の夕日ではないが、そんな時代の一コマもこんな様子だったのだろうかと思う。

自動水洗に更新された洗面台に混じって、未更新の洗面台も。

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富士とはやぶさの連結部。

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残念ながら下関までホームに降りられるような停車時間が設定されている駅がなく、車内放送でもさかんに駅では車外に降りないよう呼びかけていた。ひととおりのイベントが終わり、ビールもあおったところで、浜松を過ぎたあたりで睡魔がやってきたので、逆らうことなく就寝。

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富士・はやぶさ惜別乗車の旅-2

今日の寝台ははやぶさ編成の2号車11番。A寝台1人用個室シングルデラックス。まだ北斗星もトワイライトもなく、ブルトレといえば九州行きを指していた子供の頃に「ホテルのような寝台車があるらしい」と憧れていた車両。ついにやっと乗ることができた。

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喧噪の東京駅を抜けて、個室で一息ついていると、車内放送が始まった。

はやぶさ・富士号東京駅出発車内放送(2,2M)

あらためて個室に目を戻すと、製造から30年が経っている車両とは思えない位に意外とこぎれいというのが第一印象だ。しかし、やはり昭和の重役が出張で使っていたというような感じの、どことなくレトロな香りが漂っている。

ちなみにこの寝台、なかなか芸が細かく、両端の肘掛けを下ろすと背もたれが出っ張ってきて腰を支えてくれる。また、寝るときにはレバーで座面をせり出させて寝台幅を広げることができるのだ。そして、寝台の下には非常脱出用のハンマーまで備えられているのが時代を感じる。

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また、テーブルを持ち上げると簡易式の洗面台も付いている。いまや珍しくなってきた手を離すと止まってしまうバネ式の蛇口もここでは現役。

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洗面台が付いているので、A寝台では検札のときにタオルが配られる。この日は車掌区特製の記念カードもついていた。

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デッキに目をやれば、車掌室が車端にあるのもA寝台の証。

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また、廊下に靴磨き用のブラシが備えられているところに昔の気品を感じた。

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富士・はやぶさ惜別乗車の旅-1

いよいよラストランまで1週間を切り、最後の週末を迎えた九州ブルトレ「富士・はやぶさ」号に最後のお別れ乗車を果たしてきた。寝台券入手は1ヶ月前の記事のとおりである。

気合いを入れて東京駅に1時間前に着いてしまったので、有楽町に移動して田町からの回送を見ることに。EF6650号機が14両の青い客車を従え、ゆっくり東京駅へ入線していった。東京駅で見る久々のブルートレインに気分が高まってきた。

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東京駅に戻り、夕食のお弁当にビール、おつまみを買い込み、準備万端でいよいよ10番線ホームに。

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ホーム上は今日の乗客をはじめ、見送り客を含めてすでに人・人・人。歩くのもままならないほどだ。予想していたこととはいえ、ここまで賑わっているとは思わなかった。機回しを終え、17:45頃から乗車開始。

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入線から出発までの45分は撮影をしていると意外と短く過ぎていく。

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そして、定刻の18:03、すでに最終日かと思わんばかりのカメラの放列のなか、列車はゆっくりと西に向けて走り出した。

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田町ブルトレ牽引機関車撮影会の旅

旧東京機関区(田町車両センター)にて、EF65P、PF、EF66の3両を使った撮影会が実施された。

この撮影会はVIEWのツアー形式で実施され、事前申込の抽選制であった。田町といえば小学生の頃に撮影会に参加したことがあり、その頃はPFがずらりと並べられて壮観だったことを思い出しながら申し込んでみたところ、運良く当選の通知がきた。

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当日は予定どおりEF65501号機と、EF651106号機、EF6653号機が並べられ、それぞれあさかぜ、さくら、富士・はやぶさのマークが取り付けられた。

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100名で30分弱の撮影時間はかなり余裕のある設定。殺伐したこともなく、たっぷり時間をかけて思い思いの撮影が楽しめたと思う。

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