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August 2009

ユーラシア大陸最西端へ弾丸の旅~ポルトのトラム~

ドン・ルイス一世橋をあとにして、ドウロ川沿いに進み、次はトラムを目指すことにします。

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下流に向けて少し歩いたあと、少し坂道を上ったところにあるサン・フランシスコ教会の脇からトラムが出ています。このトラムは先ほどの最先端のメトロとは打って変わって、2軸単車のレトロ車両がトコトコ走っています。ポール集電で、折り返しの際には運転手さんがポールを回す姿が見られます。

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車内は木造ダブルルーフに、電球の照明。まるで明治村に来たような感覚です。運行間隔も30分おきと、日常生活で使うには使いにくいダイヤで完全に観光用かと思いきや、観光客に混じって普通のお客さんもそこそこ乗っているのが意外でした。

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1番系統で、18番と合流するマサレロス停留所まで乗車。

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ここには市電の車庫とともに、市電博物館が併設されています。

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当然入館します(^^;。なかには歴代の車両が所狭しと並べられていました。ミュージアムショップも併設されており、ピンバッジ、マグカップ、Tシャツ、模型、書籍などのトラムグッズが買えます。

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18番で中心部の方へ折り返し、カルモ教会へ。

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そろそろリスボンへ戻る時間も近づいてきたので、徒歩でサン・ベント駅の方向を目指します。街中には一般営業はしていないはずの場所にもトラムの線路が張り巡らされており、観光用のトラムが走れるようになっているようでした。

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ポルトのもうひとつの駅、サン・ベント駅。これも芸術的な建物です。

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はっきりいって、地図がなければ外観からではこれが駅だということはまったく分かりません。

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ここからリスボン行きの列車が発車するカンパニャン駅への近郊電車が発車していますが、来たときと同じようにメトロで戻りました。

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リスボンへの帰りは、特急アルファペンドラ―で。チザルピーノなどと同じ形をしている振り子車両です。実は所要時間はICとそんなに差がなかったりします。

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ただ、こちらの1等車ではテレビ、シートオーディオがあり、ドリンクとビスケットのサービスが付いていました。

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ユーラシア大陸最西端へ弾丸の旅~ドン・ルイス一世橋~

お目当てのドン・ルイス一世橋に到着です。

まずは橋のたもとから。

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そして橋を見下ろすことができる修道院脇の展望台へ上るとこの景色です。

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メトロは2編成連結で1列車となっており、それが橋の上で両方向からすれ違うこともあります。もともと鉄道橋として作られているのか知りませんが、荷重的に大丈夫なのかな~とちょっと心配になったりして。

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川沿いにはレストランが軒を並べており、また川面へ向かってすり鉢状の坂の多い街であることがわかります。

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そして斜面にへばりつくような住宅と、それを沿って敷かれたケーブルカー。

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橋の中央はメトロが走っており、その両脇が歩道として自由に歩けるようになっています。以前は車道だったものを、メトロの開通に合わせて「トランジットモール化」したようです。車はこの橋の下を通ります。

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ケーブルカーで橋のたもとに下りてみることにします。ケーブルカーの乗り場は観光用トラムの停留所の地下にありました。

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ガラス張りの車内はよく景色が見えます。

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一番前にいると、突如レールがまっさかさまに落ちており、ジェットコースターのようなスリルが味わえます。床は常に水平になるような仕組みになっています。

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そして下から見上げたドン・ルイス一世橋。美しさに圧倒です。

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ユーラシア大陸最西端へ弾丸の旅~ポルトのメトロ~

ポルトにも2つの鉄道駅があり、長距離列車は中心部から少し離れたポルト・カンパニャン駅に到着します。

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ここから中心部へは国鉄に乗り換えてサン・ベルト駅へ行く方法と、メトロでアクセスする方法がありますが、ここはメトロでアクセスすることに。mのマークを目印に歩いていけば迷わず乗換ができます。

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観光には1日券「andante tour」が便利。紙製のチケットですが、ICチップが埋め込まれており、乗車のたびに構内入口に設置されている黄色のキャンセラーにタッチして使います。

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メトロと言っても車両はLRTと同じ低床式。街の中心部では地下を走り、郊外に出ると専用軌道のトラムになるようです。中心部には坂が多く、LRTの導入には向かない地形的なことが理由ではないかと思いますが、機能的な乗り物になっています。

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またメトロと言っても駅はさほど地下深くもないですし、郊外では当然平面で乗ることを基本とした動線となっています。

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また、メトロ同士の乗り換えも、最小限の上下移動で済むように設計されており、構内も広くて明るく、とても乗りやすくできています。

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メトロD線で、ジョアン・デ・デウス行きに乗りました。列車はサン・ベント駅を出ると勾配を上り、地下から地上に飛び出します。飛び出した先は・・・

いきなりドン・ルイス一世橋の上に出ます。

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ガラス張りの車内は、まるで空中に放り出されたような感覚になります。

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橋を外から眺めるために次の電停で下車します。

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電停は、ガラスを多用したシンプルなデザイン。落書きもなく、すっきりとしています。

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ここからメトロは専用軌道を走っていくようです。

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ユーラシア大陸最西端へ弾丸の旅~ポルトへ~

次の日はさっそく少し足を延ばしてポルトへ行ってみることにしました。目的は鉄道併用橋ドン・ルイス一世橋です。今回、この橋を見るのがポルトガルに来た目的のひとつです。

リスボンからポルトへは鉄道で約3時間。リスボンの鉄道駅は行き先によって何カ所かに分かれており、ポルトへの列車はサンタ・アポローニャ駅から出発します。手持ちの「地球の歩き方」によれば、公共交通ではアクセス手段はバスしかない様子。そこで、「歩き方」に書いてある駅を通るバスの系統番号の乗り場をロシオ広場やフィゲイラ広場で探せども、みつかりません。しかも「歩き方」に書いてあるフィゲイラ広場のバス案内所さえ見あたらない状況。

埒が明かず、またタクシーを捕まえてしまいました。リスボンはタクシーが安く、初乗りが2ユーロちょっとなので気軽に使えます。運転は結構荒く、スリルがありますが。

サンタ・アポローニャ駅は水色に塗られた南国の洋館を思わせるたたずまい。ここにきてちょっと熊本駅を思い出してしまいました(汗

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ポルトへの切符を購入し、駅構内を見渡すとここでなんと「メトロ」のマークを発見。実は手持ちの「歩き方」は少し古い07-08年版で、これに掲載されているメトロ路線図ではここまで乗り入れていないので、最近延伸されたのでしょうか。やはりガイドブックは最新版を買ってこないとダメです。

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行きはIC(急行列車)、機関車牽引の客車列車です。

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行き先と号車を確かめて乗車。

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1等車は1-2配置。1等でも往復で約60ユーロ、距離的には東京-名古屋間程度のイメージなので、日本の新幹線のグリーン料金と単純に比較すると激安です。

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車内には半室のビュッフェも連結されており、サンドウィッチなどの軽食がありました。

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車窓は農耕地が広がる景色が多かったのですが、時折見られる住宅地は南仏でみたように、白壁のきれいな建物が並びます。途中のローカル駅ではいかにもという感じの小さなかわいらしい駅舎が印象的でした。

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のんびりとした空気を乗せた列車は走り続け、ドウロ川が見えてきました。

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昼下がりのポルトに到着です。

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ユーラシア大陸最西端へ弾丸の旅~リスボンへ~

ということで、3泊5日の旅の行き先はポルトガルでした。

ポルトガルへは日本からの直行便はないため、
行き:ミュンヘン経由のNRT-MUC LH715/MUC-LIS LH4544
帰り:ロンドン経由のLIS-LHR TP356/LHR-NRT NH202
でプランニングしました。

チケットは今年で有効期限を迎えるANAマイルを消費するために、スターアライアンス特典航空券を使用。特典でしか縁のないビジネスクラスで発券し、ついでに特典ならではの遊び方として行きと帰りの航空会社をあえて変えてみました。

ただ、この全区間を特典にすると区間距離が14,000マイルを越えてしまい、この14,000マイルを境に特典航空券で必要なマイル数が15,000マイル余計に掛かってきてしまうので、LIS-LHRは別途TAPの正規割引運賃で調達し、マイルを節約しました。

しかし、8月、しかも週末を含むヨーロッパ行きの特典航空券なぞ、去年まではまず満席で空席待ちの行列だったのに、今年はポツポツと空きが見られ、2週間前にも関わらずあっさりと予約ができました。やはり不景気のせいですかね・・・LHが日本線を飛ばしすぎなのでは?と思うところもありますが・・・(^^;

ルフトハンザは初めての搭乗です。搭乗券にも航空会社の個性が表れますね。日系の搭乗券はちょっと無機的すぎるような・・・

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ミュンヘンまではA340-300で12時間の旅になります。

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ビジネスクラスは2-2-2の配置。今回アサインされたファーストクラス背後の区画は2列分しかなく、ちょっとした個室気分です。またこの区画は中央のオーバーヘッドキャビンがなく、開放感がありました。

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外国の航空会社のCも初めての搭乗になりましたが、日系と違うのは離陸前にウエルカムドリンクが配られるところでしょうか。1回目の機内食は洋食をチョイス。「スターシェフ」を名乗るだけあって、味は満足しました。

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CAのサービスは質実剛健というか、Cといえどもかなりあっさりとしていて日系のあの至れり尽くせり感とは随分違いました。これもお国柄の違いですね。好みの範疇に入るような気もします。

中間食はおにぎりとサンドウィッチのみ。しかも一斉にサービスを始めました。これはYと同じ感じ?ここも「間食はお好きなときにお好きなものを」を売りにしている日系とは大きく差を感じたところでした。

そして2回目の食事は和食をチョイス。2回目はワンプレートでした。食器こそ陶器ですが、これもYと大差ないような気が・・・。全般的に、もし同じ条件で航空会社を選べんでCに乗れるならやっぱり日系がいいなぁ、というような感じでした。

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ただ、シートはもちろんフラットになるのでそこは長い12時間のフライトも、Yと比べたら天国なのはいうまでもありません。

定刻でミュンヘン着。ミュンヘン空港はルフトハンザのハブ空港のひとつですが、明るく機能的な空港で、乗り継ぎの動線もシンプルに迷うことがありません。

入国審査では行き先、目的、訪問回数の質問を受けてパス。パリなんかではなにも聞かれず、スタンプさえも押さずにパスポートを返されるので、質問されることが意外でした。

1時間ばかり待ち時間ができたのでラウンジでネットにつなごうとしましたが、無線LANの一時利用が60分8ユーロもするのでパス。Docomoの無線LANなどとローミング接続もできるようでした。

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直線でデザインされたターミナル内。このまっすぐさがいかにもドイツな感じ?(^^;

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ミュンヘンからリスボンのフライトはA321です。夕焼けに染まりつつあるスイスの山並みを越えて西を目指します。

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この区間もビジネスクラスでしたが、ビジネスと言ってもシート自体もシートピッチもエコノミーと同じで、ただ3-3の配列の真ん中の座席をブロックして2-2で提供しています。小さな機材にも一生懸命クラスJとかプレミアムクラスとか立派なシートを設置している日本では考えられない割り切り方です。

ただ、機内食はそれなりの物がでてきます。このおかげで、リスボンに着いたらあとは寝るだけの状態になれました。

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定刻の21:35、リスボン空港着。

ホテルは中心部に取ってありまだバスもありましたが、初めての街の夜なのでタクシーで向かうことにしました。ただ、タクシーもやはり緊張しますが、外務省の安全情報でも「まぁタクシーが一番安全なんじゃないですか?」位に書いてあったので、信頼するしかありません。

結局、運転手さんには行き先も理解してもらい、無事に着きました。見事にぼられましたけど(泣)

メーターを深夜料金T2で倒すべきところ、なぜか安い昼間料金のT1で走行。ただその代わりに、地図を見ていると道は遠回り。メーターが約12ユーロ(トランク代込み)だったので、15ユーロ渡しておつりもらいたいな~と思ったら、「サンキューサンキュー」って、おつりは渡す気ありません的な感じでやられました。空港から市内で、メーターに関わらず定額でよこせっていう感じだったのでしょうか。

ただ、空港の案内所で売っているタクシーバウチャーが17.5ユーロ、ガイドブックに書いてある相場感とも大きな差はなかったので、これくらいなら無事着いたことの安堵感とさっさとホテルに入りたいという気が勝って、バイバイしてしまいました。

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あぁ夏休み

本日から3泊5日の弾丸スケジュールで海外へいきます。

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このところ赤い会社に浮気しているので、スタアラ連合が第1ターミナルに集結してから、初めてのスタアラ国際線利用です。

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そんな浮気な私でも、昔取ったなんとやらで、いろいろスムーズにさせて頂いてすいませんという感じです。今回、かなりマイルを吐き出してしまったので、またそのうちスタアラに戻ってきたいです。

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残暑お見舞い申し上げます

夏空に羽ばたくヒコーキの写真でご挨拶させていただきます。

爽やかな青。

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情熱の赤。

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どちらも映えます。

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私も来週後半から束の間の夏休みの予定です。。。

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(自転車ネタ目当てでご覧の方が増えているようですが、そもそも鉄・旅行ネタメインなのと、天候不順やら猛暑やら他の予定やらに押されてちょっとサボってます。ただ、自転車持って行ってみたいところはあるので、また追々です。)

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たかが10秒、されど10秒

今朝、携帯が聞いたことのないけたたましい音を立てて、何事かと飛び起きた。

すぐに画面を見ると、、、

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静岡沖で地震?強い揺れ??これって東海地震じゃ・・・!!!と一瞬にして頭をめぐらすも、どうしたらいいのかわからない。とりあえず避難路を確保しなきゃと思い、部屋の雨戸を開けたところでドンドンドンと突き上げるような揺れが襲ってきた。

これでこの家も終わりか?水は、食糧は?今日の出張は、ただでさえ台風で飛行機が飛ぶか不安なのにこれで流れたか?・・・いろいろなことが覚めきらない頭を巡っているうちに、ほどなく揺れが納まった。

ドコモのエリアメールによる緊急地震速報、初体験。たかが10秒、されど10秒。揺れが来る一瞬でも前に構えられるのは、この違いで生死を分けることがあるかも、と肌で感じた出来事だった。

結局関東地方の交通に大きな乱れは発生していない様子だったので出張には予定どおり出たが、震源の場所が場所だけに余震が不安だったので、カバンにラジオを忍ばせて羽田へ向かったのだった。

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いまやまだAMの放送局がステレオ放送していることが奇跡、AM STEREOラジオが現役で頑張っている(^^;

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名鉄パノラマカー駆け込み撮影

小田急ロマンスカーNSEに並んでレトロなフォルムが魅力的だった名鉄パノラマカー。今月でついに本線上から姿を消してしまうとあって、都合良く入ってきた名古屋に出掛ける所用と重ねて撮影に繰り出した。

今日の運転区間は豊明-本宿-新安城-蒲郡-豊明ということなので、泊まっていた名古屋からとりあえず豊橋方面へ。名鉄電車に乗るのも何年ぶりだろう。まずは豊明の検修線で出庫を待つ姿があったので1枚。いつも当たり前に走っていたんだけどなぁ・・・

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撮影地もよく分からないので、ネットに載っていた富士松-一ツ木で構えることにした。ネットに載っている位の場所なので、1時間半前に着いてすでに構えている人もそこそこいたが、ブルトレやレトロの騒ぎと比べるとのんびり。

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個人的にはコレ↓が名鉄のスタンダードという気がしているが、、、

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炎天下でフラフラしてきたところ、ようやく本命登場。等倍で見ると、最前部に並べられたビデオカメラの数がすごかった。しかし線路脇の進入禁止の道路標識は当然気にはなっていたけど、処理失敗orz。

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パノラマカーが本宿まで行って折り返してくる間に、場所を移して、米津-桜町前の矢作川に架かる橋梁でもう1ショット。

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暑くてバテたのでこれで退散。

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