復活!?幌内線 三笠トロッコ鉄道を行く
今回の三笠訪問のもうひとつのお目当てが、つい先日から運営が開始された「三笠トロッコ鉄道」でした。
旧三笠駅(現クロフォード公園)から旧幌内駅(現鉄道記念館)に至るまでの線路は、将来の活用の可能性に賭けて長らく保存されてきていましたが、ついに日の目を見る日がやってきました。
今線路が残っているのは、公園から道道を挟んだから先となっています。道道沿いに廃業したガソリンスタンドの店舗を活用した受付があるので、そこで乗車を申し込みます。運営主体はカラマツトレイン。店内にはちょっとあやしげな鉄道用品も並べられているのが本業ですね。
線路を走ることができる車両は何台かあり、軌道バイクや軌道モーターカーへの同乗などが選べるようになっています。モーターカーに牽かれるトロッコ車両は人数が多いときに出動するようです。また、軌道バイクの乗車には運転免許が必要となっています。
受付をすませてレールのあるところまで移動すると、いろいろな車両が待機していました。
手製の転車台を設置し、簡単に配車ができるようになっています。
そのなかでも目を引くのは、やはりモーターカーとトロッコ。特にトロッコ車両の方は、聞くところによれば温根湯森林鉄道で使われていた客車が、幾多の奇跡を経て今日の復活に至ったものだそうです。
私は軌道バイクに乗車。小型のエンジンを搭載し、手元のスロットルと足元のブレーキでスピードを調整するようになっています。いざ出発すると、これが意外とパワフルなので、スリルのある体験ができます。
ただ、もとはきちんとした鉄道の線路を活かした軌道ですから、ジョイントの音も小気味よく伝わってきて気分が良いです。
約10分かけて、鉄道村の敷地の手前まで行くことができます。トロッコ線の終点では、転車台を使って方向転換。途中ですれ違いができないので、何台かでまとめて出発して、ここで一斉に折り返して戻る形になっています。
残されている中継信号機も、よいアクセントになっています。軌道は相当傷んでいる様子でしたが、それでも残された形のままで「復活」できたのが良かったなと思いました。
これがまちの活性化の一助となり、さらに良い方向で発展していくことを願っています。
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