フランスでSLに乗る-ソンム湾鉄道の旅 2
ほかに列車を待っている人もおらず、出発時刻が近づいてもなんの気配も感じられず、不安になってきたとき、遠くから甲高い汽笛が聞こえてきました。
その汽笛がだんだん近づいてきて、やがてマッチ箱のような客車を連ねたかわいらしい赤いSLがゆっくりとその姿を現しました。
まるで絵本に出てくるようなかわいらしい列車です。
この鉄道は中間駅であるNoyellesでスイッチバックを行いながら、Le CrotoyとSaint Valery sur Sommeを結ぶ路線になっています。そのため、ここで機関車の方向転換と機回しがあります。方向転換は、線路の終端にある小さな転車台で、人力で行います。
機関車の付け替えが済むと、やがて出発になります。このNoyellesから乗るお客さんはほかにはおらず、皆通しで乗車しているようです。
とりあえず最後部の一番古めかしい木造の小さな客車に乗り込みます。
車窓はすぐに田園風景に変わり、まるで「世界の車窓から」の世界に入ってきました。
しばらくして車掌さんが巡回してきました。車内で乗車券を買い求めると、車内補充券のようなもので切符を発行してくれました。「どこから来たのか?」と聞かれたので「日本から」というと大変驚かれました。まー物好きな日本人がついにここまできたか、という感じだったでしょうか(w
こちらフランス語ほとんどわからず、英語通じずで、苦戦しながらのコミュニケーションでしたが、車掌さんの名刺まで頂戴してしまいました。なんでも本職はオーケストラの指揮者をされているそうで、恐らくボランティアで運行に携わっているのでしょう。さすが保存鉄道です。
20分ばかりゴトゴトとゆっくり走り、列車は終点のCrotoyに到着します。
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