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May 2011

日帰り海外旅行

それは先週の日曜の朝。翌日はもちろん通常通り出勤だというのに、パスポート持って羽田へ。

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荷物は小さなカバンひとつ。およそ海外旅行とはほど遠い出で立ちで、日帰り海外脱出。行き先は・・・

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羽田からもっとも近い海外、ソウル。羽田から2時間少々、日帰りでも現地でおよそ8時間の滞在が可能。しかも羽田のチェックインは40分前までOKですから、もはや国内旅行とあまり変わらない感覚。ウォン安に乗じてしばらく前から何度かやってます。

ただ、渡航の主な目的は北海道へ行く航空券の購入ですが(←本末転倒)

このところ使っているのは、東京ストップオーバーができる普通運賃。値段だけみると驚くほどのお得感があるわけでもなく、マイラーとしてのおいしさもいまいちですが、普通運賃というところがミソ。1年間有効で、予約変更、シーズナリティー等の諸々の制限は一切なし。たとえ寝坊して予約便に乗り損ねても大丈夫(←前日にやってしまったw)気まぐれな人間には実にありがたい。

短距離ながらとりあえず機内食も出て、この路線、客単価も国内線より安そうだし、航空会社的に割に合ってるのかと余計な心配をしつつ、一眠りしたらあっという間に金浦到着。

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金浦からソウル市内へは、以前はバスか地下鉄5号線の各駅停車しかなくちょっと不便でしたが、急行運転のある地下鉄9号線に加え、空港鉄道A'REXが立て続けに開業し、大変便利になりました。

今回はソウル近郊にある韓国の鉄道博物館へ行ってみることに。

博物館のある義王までは各駅停車で行くのが一般的ですが、せっかくなので少し先の水原までセマウル号に乗ってみました。30分とはいえ、特急に乗って約350円。

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水原から各駅停車で3駅ほど戻って、義王へ。

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駅を出て線路沿いに10分ほど歩くと博物館が見えてきました。

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韓国鉄道史においてゆかりのあると思われる蒸気機関車、客車などの車両が野外に10両ほど並べてあります。

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日本製の車両には親近感がわきます。これなんかJRの103系1000番台の兄弟です。ただ、サイズがひとまわり大きいので、迫力があります。

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ただ、いずれも保存状態はあまり良くなく、博物館というより交通公園といった趣。

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展示館の方には、韓国鉄道の歴史とか、鉄道の仕組みみたいな鉄道博物館にありがちな展示はそろってます。

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正直、ちょっと期待はずれ。。。鉄道文化はあまり根付いていないなという印象を受けました。動態保存されていたはずの日本製の気動車も片隅に追いやられていました。

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ソウル市内に帰ってきて、帰りの便まで街を散策。中心部は日本語があふれていますが、通貨単位をうっかり間違えると大変なことに。

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よくみるとそれ以外にも突っ込みどころ満載のメニューですが。

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新緑のアルザスを訪ねて~放射線クライシス~

ストラスブールまで戻り、ここで最後のお土産をギリギリまで物色。ホテルで荷物をピックアップしながら、TGVに駆け込んだ。

正直、ちょっと忙しい。自分で立てているスケジュールとはいえ、弾丸の旅だな~と呆れてしまいます。

ストラスブールからドゴールへの直行の列車は限られているので、途中のMARNE LA VALLEEで乗り換え。

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ここはユーロディズニーランドの最寄り駅。駅から一歩出るとそこはディズニーな世界。日本でいうところの舞浜です。

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まだ7時30分、外も明るいうちにはやくも駅への人の波が押し寄せてくるところでした。こちらではエレクトリカルパレードはないんでしょうかね。

TGVを乗り継いで、ドゴールへに到着。

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無事チェックインも済ませ、あとは23:25の出発までエールフランスのラウンジで。いつもTOKYOと書かれた搭乗券を手にすると、旅が終わってしまう一方で、ホッとするのも正直なところ。

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ラウンジのシャワーってのは使ったことはなかったのですが、この日は深夜の飛行機ですし、昼間に歩き回って汗まみれになっていたので、初シャワーにトライ。7つくらいブースがあり、係のおばちゃんに使いたいというと、タオルとアメニティを渡してくれました。(さりげなくこのアメニティが記念品。)

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搭乗するAF278/JL5056は、このターミナルからの最終便です。20時過ぎにはまだ開いていた免税店ももうほとんどが店じまい。

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今夜の寝床になるのはエールフランスのビジネスクラスのシート。JALのシェルフラットに準じたつくりです。

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時間も時間なので、離陸前のウェルカムドリンクでシャンパンをもらった時点ですでに結構いい感じに眠くなってきていますが、食事もひととおり出ます。

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わざわざギャレーからひとりひとりに配膳する日系とは違って、機内食のサーブはカートでちゃっちゃとこなしていきます。これはこれでいいと思います。

ただ、食事はエコノミーと同じく出発後と到着前の2回。リフレッシュメントは、カップヌードル、ハーゲンダッツのアイスクリーム程度で、基本は放置。ビジネスクラスに関して言えば、1食目以降は「お好きなときにお好きなものを」が売りの日系のきめ細やかさに軍配が上がります。(これがエコノミーだとまたちょっと話が違うんですが。)

さすがに疲れも出て、すぐに眠りにつきました。ファーストでなくても十分寝られますし、ビジネスクラスに乗ることができればそれで十分幸せ。

到着前の朝食はこんなもの。オムレツとなっていますが、レンジアップのしすぎで焦げてるし。日系じゃありえないょ。

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そういはいってもCAの皆さんは好印象でした。男性のパーサーはスマートな対応が光っているし、おばちゃんCAだっていい笑顔だし抜群の安心感。

ただ、このエールフランス、なんか時間がかかるな~と思っていたら。

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気付いたら東日本を徹底的に避けるルートを取ってました。そして機内アナウンスでも「『福島上空を避けるため』ルートを変えた」とキッパリ。別にあそこの真上を飛ぶ訳でもないのに、そこまでするか。

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先月までソウルで乗員交替していたような会社ですからね。こっちにしてみたら、突如飛行制限が掛かる中国上空やら、いつなにが起きるかわからない38度線付近を飛ばれる方がよっぽど気味悪いんですけど。なんだかな~

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すっかり原発とか、余震とか、節電とか忘れかけてましたけど、一気に現実に戻された出来事でした。

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新緑のアルザスを訪ねて~続・トラム天国歩行者天国~

早くも帰国日。

飛行機はパリからの深夜便なので、途中でシャンパンの街・ランスに立ち寄りながら空港に向かうことを予定していましたが、もう一度ドイツに行ってみたくなり、急遽予定変更。午後までフライブルグの街を見に行ってみました。

ドイツ・フランスのローカル列車はストラスブール駅でも端っこの0番線的なところから出ます。(25番線)

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前の日も通ってきたオッフェンブルグで、今度は南の方へ向かうICEへ乗り換えて。

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ストラスブールから1時間程でフライブルグ中央駅に到着。

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歩いて旧市街の方へ。旧市街には至る所に小さな水路が流れています。うかうかよそ見をして歩いていると、落ちますw

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10分も歩くと中心部へ。ここもトランジットモールになっており、街の中はトラムと歩行者の空間になっています。

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そのなかでストラスブールと同様にトラムがクロスしており、歩行者とトラムが入り乱れています。でも、トラムが動き出すと自然と人の波が割れていく。どういう秩序で成り立っているのか。

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そしてここのもうひとつのシンボルが旧市街を取り囲んでいる城門。狭い城門をトラムがくぐり抜けてきます。

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城門にマクドナルドが入ってるのがシュール。

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ただ、それが全く雰囲気を壊していないので、成立していまいます。隣のナイキショップもしかり。

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昔は攻め入る兵を追い返して街を守っていた門が、いまは車を追い返しています。

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狭い路地を最新のコンビーノが縫うように駆け抜けていきます。

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大聖堂をバックに。

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トラムが城門をくぐるポイントは何カ所かあるようです。

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石畳、そして門の石垣が街並みの美しさを引き立てています。

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城門の外側で、ちょっとおもしろい光景を見かけました。島状の電停が設置できない狭い道路でのトラムの停車風景です。歩行者はやむを得ず車道上で乗り降りすることになりますが、その後ろで車がきちんと止まっています。

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いわゆる「平面電停」です。このようなスタイルは日本でも広島や高知などに見られますが、乗降中に自動車が突っ込んでくる危険があるので利用者にとっては難易度の高い電停です。

しかし、ここでは・・・自動車向けに信号が付いていて、トラムが接近してくると自動車に赤信号を出す仕掛けになっていました。これなら安心。

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そんな風に歩き回っていたら、あっという間に帰らなければいけない時間になってしまいました。ここで予定の列車に乗り遅れると日本まで帰れなくなります。時間厳守で。

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新緑のアルザスを訪ねて~トラム天国歩行者天国~

ストラスブールを拠点として、ここに2泊していました。

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宿泊したのはメゾンルージュホテル。中央駅からトラムで2駅。中心部のトランジットモールに面しており、トラムの停留所にも近く、街を歩くにもここからどこかへ行くにも便利な場所にある。そしてレセプションの感じがとても良いホテルでした。

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ここもトラム天国。というより、その手(どの手?)の人たちにとっては聖地です。

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鉄の男広場も、平日にも関わらず大変な賑わいです。

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いろんな系統が集まり、トラムが渋滞するほどにひっきりなしにやってきて、どの電車も山手線のように混んでいる。まさしく、街の下駄となっています。

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この前は雪景色のなかでしたが、今回は新緑に包まれている街を撮ることができました。

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開業から10年以上が経過していますが、ここの車両のデザインの斬新さは色褪せません。

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最近のアルストムの車両は少し平凡になってしまいましたが、旧型の車両を正面から見ると「たれぱんだ」っぽいことに気付きました。

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ストラスブールは3度目ですが、まだこの大聖堂に上っていませんでした。

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バリアフリーのへったくれもない、狭いらせん階段をえっちらおっちら上って着いた先からは、ストラスブールの町並みが広がっていました。XZ-1のミニチュア写真モードで。

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カテドラルから旧市街へ。

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イル川沿いはアルザスっぽい街並みが残されています。

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トラムとイル川の組み合わせ。

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そしてここの名物料理と言えば、シュークルート。

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旧市街のなかの小さなレストランにて。

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新緑のアルザスを訪ねて~ミュールーズで"鉄博"~

シュトゥットガルトを後に、カールスルーエ、オッフェンブルグを経由しながら、今晩の宿のあるストラスブールを目指しました。

オッフェンブルグでは、ICEの長大編成からローカルの2両編成への乗り換え。

ここのドイツ・フランスの国境は、一部TGVなども走ってはいますが、基本的にストラスブール~オッフェンブルグ間のローカル列車で結ばれています。国境といってもパスポートコントロールもなく、国境のライン川を渡るといつの間にか駅のマークがSNCFに変わっている、そんな感じです。たった1駅違うだけで、表記も会話もフランス語に変わっている。改めてこれは馴染みのない感覚です。

翌日はストラスブールからミュールーズへ。

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ミュールーズには、フランス最大の鉄道博物館があります。近年トラムの整備が進むに合わせて、駅前から出る3番系統で直接行くことができるようになりました。

トラムのある街は、初めての来訪でも大変便利です。レールがあることによって、最悪振り出しに戻ってこれるという安心感。地下鉄と違って歩いているのと同じ目線で、ほどよいスピードで街を眺められること、また、トラムはだいたい中心部を通っていますから、乗ってしまえばとりあえず賑やかなところへ出られるということもあります。

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旧市街の狭い路地を抜け、近郊部の広幅員の道路を走ると、さらに途中から併用軌道を抜けて、SNCFの線路沿いに単線の専用軌道を軽快に走ります。

博物館のある駅はその名もミュゼ駅。ちょうど黄色のトラムと銀色の車両が行き違っていました。

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この銀色の車両はトラムトレイン。この先のトラムの終点からさらにSNCFの線路に直接乗り入れ、郊外電車の役割も果たすことができるスグレモノ。郊外の駅から街の中心部へダイレクトに移動できたら、便利ですよね。

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なにもない駅前広場から伸びる一本道をしばらく歩くと鉄道博物館につきます。特に案内標識はありませんが、遠くからでもよくわかります。

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入場料10ユーロを払って展示室に入ると、見た目のポップさとは打って変わって、目が慣れるまでにしばらく時間がかかります。この黒い室内でライトアップする展示方法は日本の鉄道博物館と同じですね。重厚な機関車がさらに重厚に見えます。

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転覆事故の再現でしょうか。近くで見ると、それなりにショッキングな画です。

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ところでこの展示室内、見ての通り相当な暗さですが、ワイド端f.1.8、さらにテレ端でもf2.5の明るいレンズを持つオリンパスのXZ-1が役に立ちました。手ぶれ補正もよく効き、ISOを低くしたまま1/10でもなんとか手持ちでもいけます。

今回の旅行では写真はすべてXZ-1で撮っていますが、自分で写真が上手くなったんじゃないかと勘違いするほどすばらしい画を出してくれることが多々ありました。逆光などの悪条件にも強く、この旅行のためにわざわざ買った甲斐がありました。逆に半端なく使いにくいところもあるので、良くも悪くも個性的なカメラです。これがあれば少なくともKissクラスのデジイチは持ってくる必要を感じませんでした。

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展示室を出ると、普通の車両展示。ここも歴代の名車がずらりと並べられていて、見応え満点です。

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パシフィック231形蒸気機関車。

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パシフィック231といえばオネゲル。蒸気に包まれる駅舎の情景が思い浮かぶかのような重厚なイントロが印象的な曲ですが、そのメロディーとこれが走る様をラップして想像してしまいました。

高速特急ができるまでの花形、TEEも編成で展示してあります。

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とにかく車両マニアにはたまらないであろう博物館でした。鉄道はやはり国全体の文化であり技術であり歴史ですから、日本でも自社に関係する車両しか関心がないような場所ではないところがほしいと願うものです。

再び市内に戻りながら、トラムの写真を。

ここではアーチがLRTの電停のシンボルになっていて、遠くからもはっきり電停の存在がわかります。また、架線のポールとしても機能していて、すっきりまとまっているのが特徴です。

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旧市街にはいかにも元々車道だったところを路面電車の専用空間にしてしまったというところも見受けられます。地元でこういうコンセンサスが得られることが、トラムの普及には欠かせないんでしょうね。

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車があふれていたと思われる目抜き通りが、LRTのジャンクションに変わってしまっています。

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そして鮮やかな緑のなかを走るトラム。

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いかん、完全にLRTオタクになってきてる。

申し訳程度に、カテドラルの写真もはっておきます。

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新緑のアルザスを訪ねて~黄色い電車が走る街~

シュトゥットガルトにも路面電車が張り巡らされています。ただ、ここは近年流行りの低床式LRTではなく、都電荒川線や東急世田谷線のような高床式の電車が道路を走っています。また、中心部は地下を走るハイブリッド。

しかし、この高床式のシステムに統一されたのは最近のことで、それまでは旧来の路面電車も混在していました。その旧型車両の動態保存を兼ねたトラム博物館がメルセデスベンツ博物館のすぐ近くにあるらしいので、行ってみることにしました。

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博物館といっても、ほとんど車庫です。実際、建物の半分は動態保存車両の車庫として使われています。

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ウィーンの方とかでも見かけるようなタイプの車両。丸形のヨーロピアンな形状がレトロモダンな感じです。

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さらにはイベント車や、もっと昔に走っていた2軸の車両などもところ狭しと展示されています。ただ、メルセデスベンツ博物館とは対照的にお客さんは誰もいません。受付のオヤジにアジアから物好きが来たっていう目で見られましたw

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展示を見終わって外に出ると、ちょうど動態保存車が車庫から出てきました。

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近くのUバーンの停留所まで歩いていると、この車両が追っかけてきて、中央駅の方向に走って行ってしまいました。毎週日曜日には運転されているようですが、今日は臨時運行でしょうか。

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レールを見ると、以前の箱根登山鉄道のように標準軌と狭軌の三線軌条になっているのがわかります。現在走っている路面電車は標準軌。一方昔の車両は狭軌だったため、同じ区間を2種類の電車が走れるようになっているわけです。ただ、現在はもう狭軌は営業上必要なくなっていると思われるのですが、保存のためにわざわざ三線軌条を残してあるのでしょうか。だとしたら、その熱の入れようには感心します。

ここはちょっと景色が良い場所だったのでDBの写真を。

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中央駅を発着するICEや近郊列車がひっきりなしに走ってきます。

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このあと、移動時間までUバーンに試乗。急勾配があるという15系統に乗ってみました。この15系統が最後まで狭軌で残っていた路線なのですが、道路改良に合わせて新型のシステムに切り替えられてしまったようです。

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それでも、丘の上に向けてくねくね上っていく様は登山電車のようですし、また街並みを見下ろしながら駆け下りるときも気持ちがよい。

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坂道を走るトラムはちょっとリスボンっぽい感じです。

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新緑のアルザスへ~メルセデスの街・シュトゥットガルト~

ここ、シュトゥットガルトはメルセデス・ベンツの発祥の地として有名で、なんと鉄道の駅舎の時計台の上にも、威厳のあるスリーポインテッドスターが君臨しています。もしも豊田市駅にトヨタのマークが回っていたとしても、いよいよ名鉄がディーラーにも乗り出したのかと思ってしまうかもしれませんがw

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駅の荘厳さはエントランスにも現れています。

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この日はこのあと夕方にはストラスブールまで移動する予定なので、とりあえず駅のコインロッカーにスーツケースを預けました。ここの使い方は日本と同じ。コインを入れて、キーを回して抜き取るだけ。サイズも3種類、ロッカーの数もたくさんあり、フランスとは違って駅で気軽に荷物を預けられるのは旅行者には助かります。

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このあとはもちろんメルセデスベンツ博物館に行くことにしていますが、まだ早いので市内をぶらぶら。晴れ渡り、噴水がある気持ちの良い朝の空気でした。

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ここのバスは黄色がイメージカラー。DBは赤色ですが、Uバーン(路面電車)も鮮やかな黄色がイメージカラーです。

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そうこうしているうちに博物館の開館時間である9時も回ったので、中央駅まで戻ってSバーンでネッカーパーク駅へ。駅を降りると、ちゃんと誘導のサインが立っており、迷うことなく到着。

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外観から想像されるように、内装も吹き抜けを中心に螺旋状に構成された空間が斬新です。1階からタイムカプセルのようなエレベーターに乗って最上階にあがり、メルセデスの歴史を振り返りながら現代まで降りてくるというストーリーになっています。ちゃんと日本語の音声ガイドもあるので気軽に見物できます。

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メルセデス最古の車に始まって、クラシックカーから近年のエコカーまでの一連が展示。

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高校生くらいの団体もきて、一生懸命メモをとっていたりしていましたが、こんなもの見てたらそりゃ目も肥えますわ。

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このほかに日本ではなかなかお目にかかれないメルセデスの「働く車」まで盛りだくさんで、上から下まで見応え十分。ただ、ミュージアムショップにもいろんなミニチュアカーが並んでいる中、Aクラスだけがなかったのには納得いかない(怒)

ここには日本人観光客も多数が訪れているでしょうが、ついでに(いや、メインかも)もうひとつのお目当ての博物館に向かいます。

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新緑のアルザスを訪ねて~ドイツ南下~

フランクフルトでの朝を迎えました。

「アルザスを訪ねて」といいながら、ちょっと外れてこれからシュトゥットガルトへ向かいます。

長距離列車は、空港の第1ターミナルから連絡通路を抜けた空港駅から出発します。ガラス張りの明るい空間です。ドゴールのTGV駅もそうですが、最近の駅や空港はどこも似たような設計になってきていて、明るいのはいいのですがちょっと食傷気味。

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やってきたミュンヘン行きICEは重連の編成。

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朝7時前の列車ですが、さすが幹線特急なので、ビジネス客を中心に混み合っていました。マンハイムを経由しながら約1時間10分の乗車。

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先頭車はパノラマ席となっており、床もきちんと階段状になっています。だいたいヨーロッパの列車は機関車編成が主体ですから、前面展望に考慮された車両は珍しいです。ここの指定席、窓口でリクエストできるんでしょうか。

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ちなみに今回は指定席の予約を伴う乗車券はすべてオンライン予約で行っていきました。それの方が割引運賃も出てきますし、一部列車はセルフ印刷がそのまま乗車券となり、発券の手間も省けます。

また、DBもSNCFもWEBだけではなくスマートフォン向けにアプリを提供していますが、とりわけDBは発着番線や列車の途中駅停車時刻の情報まで詳細に確認でき、現地でも大変役に立ちました。

このICEもチケットレスのひとつ。窓口に立ち寄らずにそのまま乗車。検札の際には、予約内容をプリントアウトした紙とクレジットカードを車掌さんに渡すだけ。

さらにICEの乗車券と一緒に市内交通の乗車券(1回券・1日券)までオンラインで購入可能。目的地の都市に着いた後も、市内交通までダイレクトに乗車できます。改札のない国ならではのサービス。

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1時間10分の高速列車の旅で、朝8時過ぎにシュトゥットガルトに到着。

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しかしこの形といい、内装といい、どうみてもJR九州・885系の兄弟です。どっちが兄で弟かは知りませんけどw

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新緑のアルザスを訪ねて~空飛ぶお布団~

食後、少しまどろんでいると、チーフがご機嫌伺いにきました。話題を合わせる話術とホスピタビリティはさすが卓越したものを感じました。ヒコーキ大好き人間に合わせていろいろと気を利かせて頂きました。

少し眠気が襲ってきたので、シートを倒してうとうとしていると、すかさずベッドメーキングのご提案。手際よくシートにマットが敷かれ、羽毛布団が登場。飛行機でふかふかのお布団が出てくるとは、これには感動。

照明は完全に落とさないし、窓側の客もシェードを降ろさないままの完全なデイフライトでしたが、ついフルフラットでお昼寝タイム。欧州線で真っ暗にしない機内っていうのも初めてでしたけど、もっとも、日本時間でまだ夕方ですから、こっちの方が正しいのかも。

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ちょっと席を立って戻ると、ささっとシートを整えてくれてあるあたりも、日系っぽい心配りでしょうか。

3時間程度寝たでしょうか。目が覚めるとウラル山脈を越える頃でした。

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中間にうどんとフルーツをリクエスト。いちいちクロスを引いてくれるのが恐縮です。

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再び布団にくるまりながら、好きな格好で映画をもう1本。超、ぜいたく。

そんなことをしていたら到着までもう2時間を切ってきました。行きの12時間はいつも大変ですが、今回は遠さをまったく感じさせないフライト。

〆の食事に、和牛ハンバーグを。

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チーフがヨーロッパ大陸の到着を教えてくれました。

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そして、最後にファーストクラスのマグカップでコーヒーを。以前はこれおmお土産に持たせてもらえたようですが、いまはお持ち帰り不可になってしまったようです。とても持ちやすくて、特徴的なカップなのでちょっと残念。ただ、キャビンウェアとコスメポーチとスリッパをお持ち帰りするので、もうすでに荷物が増えてます。

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いよいよ着陸態勢に入ろうかというとき、ここで聞き覚えのある声が。ほかの乗客のことには別に興味もなく、いままで気付きませんでしたが、あまりに特徴的な声の方に目を向けると、とある元超大物首相のご令嬢じゃないですか。やっぱりここはああいう人が乗る場所なんだと妙に納得。(納税者としては公費で普通運賃ではないことを願いたい。)

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降機もいちばん。CAの皆さんに見送られながら、フランクフルト到着。大変快適な空の旅でしたが、しかしこれが100万円かと思うと、う~ん。。。。。やっぱり結局のところは「ステータス」なんでしょうね。

それに対して、国内線ファーストクラスは、8千円で結構ホンモノを意識したサービスをきちんとやってるんだなと逆に感心しました。最終的にはCAの気持ち次第のところはありますけど。

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明日の移動に備えて、今晩はこのままフランクフルト空港に宿泊。ホテルにチェックインして、再び空港に戻って本場の生ビールでとりあえず一杯。

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新緑のアルザスを訪ねて~天空のれすとらん~

改めてキャビンを見渡してみます。

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この日は9席すべて埋まっていました。予約状況は前日まで4席を残していたので、最終的にアップグレードとかに割り当てたんでしょうか。私のほかにも初ファーストっぽい女性や、観光旅行だろう中年夫婦など、比較的カジュアルな雰囲気。ただ、まだこのときは「あの人」が乗っているとは気付いていませんでした。

このたった9人に対して、ベテランのチーフと、若手の専属CA、そしてギャレーの方にもう1名の合計3名で面倒を見て頂けます。否が応でも、こちらも顔も名前も覚えます。またこの3人がなかなかいいチームワーク。

おまちかねのお食事タ~イム。いろいろメニューが選べます。

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ファーストはなんでもいつでも好きなものをリクエストに応じてくれるらしいのですが、別にひねくれる必要もないので普通にコース料理を。洋食の方がバラエティに富んでいるようなので、洋食をリクエスト。

まずはドリンクから。残念ながらフランクフルト線にはJALご自慢のサロン社のシャンパンは搭載されていませんが、2種類から選べます。若手さんに違いを聞いてみると、一生懸命説明してくれるのですが、最後に「でも、自分で飲んだことがないのであまりよく分からないんです・・・」と。正直ですw

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ただ、おつまみはいつものあられをお皿に盛りつけただけ。これでポメリを飲んでいると、ここで深刻な顔をしたチーフ登場。

機内で食事どきの困った顔はお決まりのパターン。まさかの洋食の突き出しの数量不足。ファーストでもそれをやるとは思わなかった。代わりに和食の突き出しが並べられ、和洋折衷なコースがスタートしました。

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前菜はキャビア。突き出しの粗相のお詫びにフォアグラも一緒に勧められたのですが、あまり得意ではないのでそれは辞退。

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メインは金目鯛のポワレ。脇役ですがバターも高級なものが提供されます。これがおいしい。

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デザートにイチゴのタルト。

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食後の飲み物には、「ロイヤルブルーティ」というボトル詰めの見たことのないお茶がメニューにあったので、なんだろうと若手さんに聞いてみると、またまた「飲んだことがなくて・・・(困)」

も~、「一緒に飲んで勉強しませんか」って言いたくなってきましたwww

なんかこっちが申し訳なくなっちゃうので、いくら経営が大変だって言ってもFの担当するような子にはしっかり英才教育してくださいな。

ここまでで映画を1本見終わって、離陸からたっぷり3時間かかってます。

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新緑のアルザスを訪ねて~いざ!ファーストクラス~

やってきました成田空港。

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いつも搭乗クラスに関わらずこのカウンターを使わせてもらっていますが、今日は正真正銘のFの客です。えっへん(タダ乗りだけどw)

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ただ、空港自体がゴールデンウィークとは思えない閑散っぷり。優先カウンターの意味が全くありませんでした。さらに節電対策で薄暗いことが輪をかけて裏びれた感じを醸し出すことに。羽田の影響もあることでしょう。

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チェックインをすませ、ラウンジで一休み。カレーに手を出したいところですが、この後が控えているので、今日はそこそこに。

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いよいよ搭乗開始。今日のフライトはone worrd特別塗装機でした。このアーク塗装機もそのうちなくなるんでしょうね。鶴丸復活は歓迎ですが、経営破綻した会社のお金の使い道としては間違っているような気がしますけど。

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ここが「運命の分かれ道」。いつもは右の方ですが、今日ばかりは左へ。わずか9名のための通路。もちろん入口が詰まっていることもなく飛行機までまっしぐらです。通路がふわふわします(←自分が浮いてる)

ファーストクラスのキャビンは、パリからのC開放席に当たったことがあるので、空間自体は初めてではありませんが、改めてだだっ広い空間です。

入口でチーフパーサーに迎えられながら、自席に腰を下ろすとさっそく担当のCAがそそっと近づいてきました。挨拶に続き、「よろしければお着替えはいかがですか」と、ウェアを持ってきました。

はぁ、いきなりお着替えですか。ここはそういうもんなんですか。導かれるがままに化粧室へ。

上着だけではなく、もちろん着替えた服も預かってもらえます。ただ、普段自分の着ている服を他人に預けることなんてないので、なんか小っ恥ずかしいです。ヨレヨレの服を相手にさせて申し訳ない。荷物棚に放り込んでおきますからって言いそうになりましたが、おとなしくお任せしました。

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そんな感じで、ファースト以外の乗客は入ってこないし、スウェット・スリッパ履きに着替え、革張りのソファに腰掛けて、離陸前からリラックスモード全開です。これからフライトって気分ではありません。すでに別世界じゃ~

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新緑のアルザスを訪ねて~124万円の空の旅~

ゴールデンウィークです。

さかのぼること10日ほど前。連休の予定が定まらないまま、何気なくJALの特典予約の空席状況を眺めていたら、GW後半戦初日のフランクフルト行きファーストクラスが放出されているのを発見。

これはと、勢いで行きの予約を押さえつつ、ダメモトで5/6の復路の空席待ちを適当に入れてみたところ、パリ線のAF共同運航便・ビジネスクラスで予約OKが出てしまいました。

日取りも申し分ないし、なかなか縁がないファーストクラスと、さらにエールフランスのビジネスクラス体験のダブルチャンス到来とあって、急遽出撃モード。フライトに合わせて(←本末転倒w)、ドイツ・フランスの国境付近の街をめぐる旅を計画してみました。

しかしGW期間中の欧州線特典なんか空席待ちがズラリかと思っていたら、意外とポロッと出てくるものです。ちなみにその後さらに座席整理が行われたようで、全クラスともポツポツ空きが見られました。かき入れ時にこれでいいのか?JAL。

ちなみにヨーロッパ行きのファーストクラスの普通運賃のお値段は往復248万円也。

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今回は片道だけですが、それでもひゃくにじゅうよんまんえん(相当)。そんな空の旅とはどんな世界なのでしょうか・・・いつもとはちょっと違う種類の気分の高揚を感じながら出発当日を迎えました。

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壊れかけのRadio

ていうか、壊れちゃったんですけど。

鳴り物入りでAMステレオ放送が開始された時を同じくして以来、手元に置いてきたSONYのAMステレオ対応ラジオ「SRF-M100」。

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先の震災のときも「明日から計画停電だけど、ラジオはちゃんとあるもんね♪」と余裕ぶちかまして電源を入れてみたら・・・

電源を入れてみたら、電源を、、、、あれ、あれ、音が出ない。

この間までなんでもなかったくせに、この肝心なときにお前は何やってんだ!!新手のSONYタイマー発動かとwwwww

で、修理に出しました。・・・見事に「補修部品保管期限切れ」で返却されてきました。

15年も前の製品なので、こうなる展開は目に見えていたんですけど、対応が記された文書に「部品を必要としない修理についても、性能が維持できないため修理対応を終了」とありました。

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つまりはSONYさんは「あんたはもうウチの子じゃありません」ってことですか。

特に、AMステレオ放送自体がまだ生きているのか怪しい昨今、AMステレオを受信できるラジオ自体が貴重な存在になっているので、ぜひ直したかったのだが、、、部品の有無にかかわらず門前払いとは、製品に愛着を感じている顧客に対して、もう少し誠実さがあってもいいんじゃないの?

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