新緑のアルザスを訪ねて~黄色い電車が走る街~
シュトゥットガルトにも路面電車が張り巡らされています。ただ、ここは近年流行りの低床式LRTではなく、都電荒川線や東急世田谷線のような高床式の電車が道路を走っています。また、中心部は地下を走るハイブリッド。
しかし、この高床式のシステムに統一されたのは最近のことで、それまでは旧来の路面電車も混在していました。その旧型車両の動態保存を兼ねたトラム博物館がメルセデスベンツ博物館のすぐ近くにあるらしいので、行ってみることにしました。
博物館といっても、ほとんど車庫です。実際、建物の半分は動態保存車両の車庫として使われています。
ウィーンの方とかでも見かけるようなタイプの車両。丸形のヨーロピアンな形状がレトロモダンな感じです。
さらにはイベント車や、もっと昔に走っていた2軸の車両などもところ狭しと展示されています。ただ、メルセデスベンツ博物館とは対照的にお客さんは誰もいません。受付のオヤジにアジアから物好きが来たっていう目で見られましたw
展示を見終わって外に出ると、ちょうど動態保存車が車庫から出てきました。
近くのUバーンの停留所まで歩いていると、この車両が追っかけてきて、中央駅の方向に走って行ってしまいました。毎週日曜日には運転されているようですが、今日は臨時運行でしょうか。
レールを見ると、以前の箱根登山鉄道のように標準軌と狭軌の三線軌条になっているのがわかります。現在走っている路面電車は標準軌。一方昔の車両は狭軌だったため、同じ区間を2種類の電車が走れるようになっているわけです。ただ、現在はもう狭軌は営業上必要なくなっていると思われるのですが、保存のためにわざわざ三線軌条を残してあるのでしょうか。だとしたら、その熱の入れようには感心します。
ここはちょっと景色が良い場所だったのでDBの写真を。
中央駅を発着するICEや近郊列車がひっきりなしに走ってきます。
このあと、移動時間までUバーンに試乗。急勾配があるという15系統に乗ってみました。この15系統が最後まで狭軌で残っていた路線なのですが、道路改良に合わせて新型のシステムに切り替えられてしまったようです。
それでも、丘の上に向けてくねくね上っていく様は登山電車のようですし、また街並みを見下ろしながら駆け下りるときも気持ちがよい。
坂道を走るトラムはちょっとリスボンっぽい感じです。
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