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October 2011

秋深まる陸別へ~りくべつ鉄道重連体験運転~

■りくべつ鉄道体験運転 Lコース第5回

北見界隈まで来たからには、次に向かうはもちろん陸別。この日がLコース体験ができる年内最後の週末だったので、順番としては石北臨貨の方が「ついで」だったかもしれません。

陸別へは留辺蘂から国道242号をひたすら走ります。

途中置戸からは旧銀河線に沿って進みますが、レールの跡も年月の経過が経つにつれて次第に自然へ還りつつあるようでした。

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営業時から木造の駅舎が趣を醸し出していた川上駅。

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ここも裏手に回れば鉄道が走っていたことはもう過去に過ぎ去ったことを如実に示す光景が広がっていました。

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毎年来るたびにだんだんに朽ちていく姿を見るのはやはりもの悲しくなります。川上橋にて。

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分線駅も木造ホームが風雪に耐えて残されていますが、踏み抜きそうで怖くて上ることはできません。

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置戸から陸別まで、国道を走っていてもすれ違う車は指を数えるほど。たまたま廃止代替の路線バスともすれ違ったものの、なかにお客さんの姿は見えませんでした。本当に寂しいところです。いまさらながら銀河線、よく頑張ったと思います。

そんな感傷に浸りながら陸別に近づくと、廃線跡が一変していました。

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きれいに手入れされて、さびているはずのレールにもうっすらと銀色の光沢が。昨年からイベント時に構内を越えて「復活運転」しているとは聞いていましたが、本格的な心意気を感じました。

陸別駅到着。今日もメーテルと鉄郎が迎えてくれました。

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構内ではモーターカーとCR70が分線の方向からやってきました。今日もなにやら作業を行っていたようです。軌道状態の様子見でしょうか。

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ところで、通常のLコースだと80分間、構内を行き来することになりますが、今回はいつもと違う楽しみがあります。あまり大々的に宣伝されていませんが、5回目から重連運転ができるようになります。

指導の運転士さんから、簡単なレクチャーを受けていきなり本番。

旗の誘導で、そろりそろりと近づいて、ガシャンとやって急ブレーキ。私はEF63の体験の方で多少経験はあるからまだなんとなくの感覚はありますが、それでもあまりに唐突に「はい、連結してみて」って言う感じででちょっと面食らいました。ちなみに旗は指導の運転士さんが外で振っているので、運転台にいるのは私だけです。かなり繊細な操作が要求される場面で、まーずいぶん信頼してくれてますね(w

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体験ということで、連結と解結を2回ほど繰り返し、ジャンパ線や空気ホースをつないで運転準備。

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きちんと幌もつないで、貫通路を開けて、準備完了。

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2両編成の列車で、一気に本格的な感じです。これを独り占めできるって、かなりの贅沢。誰も乗っていないのがちょっともったいない。

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あとは通常のLコースと同様に構内を往復。運転している感覚は1両とそれほど変わらず。やはり気動車は軽快だ。

時間がきたら、連結したときと逆のことをして、元通りに後片付け。

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連結を開放して、オマケで構内の入れ替えまでさせてもらって、終了。

どうやら、次(来年)からは、Lコース5回以上の体験者を対象に、いよいよ構外に出て運転ができるようになる予定とか。また来年もこなくては。

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紅葉を行く石北臨貨を撮る

夏の終わりから春先まで、北見から旭川にかけて走るコンテナ貨物列車「石北臨貨」。北見で獲れるたまねぎを運ぶことから別名「たまねぎ列車」とも言われる。いまや活躍の場が狭められたDD51がプッシュプルで牽く姿が見られる貴重な場所だが、これを撮ることができるのもどうやら先が長くない気配となってきた。

本当は白銀の世界を行く姿をカメラに納めたいところ。しかし、雪中行軍をする勇気はなく、シロウトが撮影に挑めるのはこのあたりまでがお手頃な時期なので、北海道行きの隠し球、例のソウル発の航空券を活用して旭川からアプローチしてみた。

ちょうど北海道は紅葉のベストシーズン。鮮やかな黄色や燃えるような赤に染まった木々が迎えてくれた。

お昼過ぎに旭川に到着し、この日の宿の生田原に向かう道すがら、「白滝発祥の地」にて。

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お目当ての石北臨貨のダイヤは、今シーズン撮影可能な列車は実質的に朝の一本のみなので、どうしても前泊が必要となる。生田原にあるホテルノースキングは町の規模に不釣り合いなほど立派な宿泊・温泉施設だが、常紋峠越えに挑む列車を撮るのにうってつけの場所。この日も目的を同じとする方を何組か見かけ、さながらベースキャンプの様子を呈していた。

宿のレストランにも多くの石北臨貨の写真が何枚も掲げられており、宿の人は皆心得ている様子。しかしまさかレストランのおばさんからまで「今日は”原色”が入ってたんですよ」という言葉が聞けるとは思わなかった。

明くる朝はあいにくの曇り空だったが、幸いにも雨は落ちていない。めざすは定番の「146キロポスト」。

7時前には宿を出発。街中を抜け、舗装道路が途切れると途端にダートが続く。ぬかるみあり、泥の水たまりありの悪路を不安に駆られながら車を走らせることしばし。(道が良くないことは承知で、一応4WD指定で借りてきた。)カーブの先に人影が見えたと思ったら、目の前に石北本線のS字カーブが広がり、すでに先客が5名ほど待ち構えていた。

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この誰もいない山奥でも携帯の電波が入ったのにも驚き。さすがドコモ。

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晴天もさることながら、朝靄も雰囲気としては悪くない。そのなかを旭川行きの特急オホーツクが駆けていった。

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このあと、貨物の通過が近づくにつれて追っかけ組が加わり、最終的には2,30名くらいに膨らんだ。休日とはいえ、平場の早朝からこんなに賑わっているとは思わなかったが、森林が伐採されたおかげでキャパは十分。

遠くで踏切の音がかすかに聞こえ、誰かが「来た」というと、あたりにピンとした緊張感が張り詰めた。その静寂の向こう側から、低いエンジン音をうならせながらDD51のライトが近づいてきた。

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2両のDD51に前後を守られながら、満載のコンテナはゆっくりと、しかし確かな足取りで北見へ向けて消えていった。

このあと、留辺蘂方面に場所を移して、上りのオホーツクを撮影。

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そして、今回の北海道行きのもうひとつの「ミッション」に移るのでありました。

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秋晴れのもとでSLを撮る~SLやまぐち重連~

しばらく間が空いてしまいました。

今年の秋は、SLやまぐち号が重連+登場当時の青の12系客車で運転されているというので、ちょっくら出かけてきました。

下りはC57とC56の重連。徳佐の定番ポイントですが、定番だけに迫力ある画が撮れて満足。

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返しの上りの撮影はこれまた大定番ポイントである「白井のカーブ」に行ってみました。

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しかし上りの編成は先頭にC57、最後尾にC56がくっつくプッシュプル運転。この場所ではせっかくのプッシュプルが入りそうもないので、やや津和野寄りに移動して築堤を行く列車を下から。

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客車のブルーも緑のなかに映えていい感じです。

また、この前日には渡川のオーバークロスで上りを撮っていました。秋晴れに恵まれた青空の下、のんびりした田舎の景色のなかを走る列車にゾクッときました。

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ネタがないわけではないので、また気が向いたときに適当に書いていこうと思いますので、適当にのぞいて頂ければと思います。

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