秋深まる陸別へ~りくべつ鉄道重連体験運転~
■りくべつ鉄道体験運転 Lコース第5回
北見界隈まで来たからには、次に向かうはもちろん陸別。この日がLコース体験ができる年内最後の週末だったので、順番としては石北臨貨の方が「ついで」だったかもしれません。
陸別へは留辺蘂から国道242号をひたすら走ります。
途中置戸からは旧銀河線に沿って進みますが、レールの跡も年月の経過が経つにつれて次第に自然へ還りつつあるようでした。
営業時から木造の駅舎が趣を醸し出していた川上駅。
ここも裏手に回れば鉄道が走っていたことはもう過去に過ぎ去ったことを如実に示す光景が広がっていました。
毎年来るたびにだんだんに朽ちていく姿を見るのはやはりもの悲しくなります。川上橋にて。
分線駅も木造ホームが風雪に耐えて残されていますが、踏み抜きそうで怖くて上ることはできません。
置戸から陸別まで、国道を走っていてもすれ違う車は指を数えるほど。たまたま廃止代替の路線バスともすれ違ったものの、なかにお客さんの姿は見えませんでした。本当に寂しいところです。いまさらながら銀河線、よく頑張ったと思います。
そんな感傷に浸りながら陸別に近づくと、廃線跡が一変していました。
きれいに手入れされて、さびているはずのレールにもうっすらと銀色の光沢が。昨年からイベント時に構内を越えて「復活運転」しているとは聞いていましたが、本格的な心意気を感じました。
陸別駅到着。今日もメーテルと鉄郎が迎えてくれました。
構内ではモーターカーとCR70が分線の方向からやってきました。今日もなにやら作業を行っていたようです。軌道状態の様子見でしょうか。
ところで、通常のLコースだと80分間、構内を行き来することになりますが、今回はいつもと違う楽しみがあります。あまり大々的に宣伝されていませんが、5回目から重連運転ができるようになります。
指導の運転士さんから、簡単なレクチャーを受けていきなり本番。
旗の誘導で、そろりそろりと近づいて、ガシャンとやって急ブレーキ。私はEF63の体験の方で多少経験はあるからまだなんとなくの感覚はありますが、それでもあまりに唐突に「はい、連結してみて」って言う感じででちょっと面食らいました。ちなみに旗は指導の運転士さんが外で振っているので、運転台にいるのは私だけです。かなり繊細な操作が要求される場面で、まーずいぶん信頼してくれてますね(w
体験ということで、連結と解結を2回ほど繰り返し、ジャンパ線や空気ホースをつないで運転準備。
きちんと幌もつないで、貫通路を開けて、準備完了。
2両編成の列車で、一気に本格的な感じです。これを独り占めできるって、かなりの贅沢。誰も乗っていないのがちょっともったいない。
あとは通常のLコースと同様に構内を往復。運転している感覚は1両とそれほど変わらず。やはり気動車は軽快だ。
時間がきたら、連結したときと逆のことをして、元通りに後片付け。
連結を開放して、オマケで構内の入れ替えまでさせてもらって、終了。
どうやら、次(来年)からは、Lコース5回以上の体験者を対象に、いよいよ構外に出て運転ができるようになる予定とか。また来年もこなくては。
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