« January 2012 | Main | May 2012 »

March 2012

消えゆく昭和シリーズ~日本海オロネの旅~

ということで、今回のメインイベント、寝台特急日本海のお名残乗車の時間。

ピカピカの新青森駅とノスタルジー溢れる青森駅のギャップもおもしろい。青森駅から発着する列車はどんどん変わっていくが、この跨線橋は連絡船の時代から変わっていない。

20120225nihonkai04

19時13分頃、DE10に牽かれて青い客車が入線してきた。

20120225nihonkai01

今日のカマはローピンのEF81。ブルトレにはやはり国鉄の色が合うと思う。敦賀までよろしく!

20120225nihonkai02

青森ベイブリッジとの組み合わせもあとわずか。

20120225nihonkai03

そして一夜を過ごすのはA寝台。開放A寝台はこれが最初で最後の経験となりそう。

20120225nihonkai10

線路と同じ方向にベッドが並ぶブルマン式寝台車。583系と同じつくりだ。

20120225nihonkai05

ここが今宵のベッド。下段は大きな窓を独り占めできるのも特徴。

20120225nihonkai06

横幅も頭上のクリアランスも高く、さすがA寝台。寝台のなかで着替えも十分にできる。しかしそうはいってもプライバシーを仕切るのはカーテン1枚。やはり時代遅れとしか言いようが。。。

20120225nihonkai07

ヒルネのときは座席枕になる部分が、寝台のときは荷物置き場として利用できたり、小鏡ひとつとっても細かく工夫が凝らされた造りが見て取れる。いまの時代にはない国鉄の叡智と国鉄なりのエレガントさ、いわゆる機能美が色濃く感じられた(←大げさ?)

寝台番号のプレートも味がある。

20120225nihonkai08

A寝台には更衣室も完備。

20120225nihonkai09

そして、車端には喫煙もできるボックス席のフリースペース。座席の大きな白い布の枕カバーと肘掛けのカバーが、昭和の上級車両としての重厚感と風格を醸し出す。

20120225nihonkai11

大雪の影響により連日のように運休や遅れが出ているなか、きちんと運転されるか気がかりだったが、この日は無事に出発。定刻通りに淡々と日本海側を大阪に向けて上っていく。

しかしいざ乗ってしまうと車内で居場所もなく、ベッドに転がっているくらいしかやることがない。

20120225nihonkai14

ブルートレインの夜は早い。21:30には車内灯も減光され、すっかり夜汽車の雰囲気に。

20120225nihonkai12

やがて寝息とジョイント音が響くのみの車内になった。

20120225nihonkai13

翌朝は敦賀での機関車交換が日本海乗車のハイライト。ここで青森から引っ張ってきてくれたEF81を開放。長旅お疲れさま!

20120225nihonkai15

次にやってくる機関車を待ち受ける24系。

20120225nihonkai16

ここから大阪までを引っ張る機関車の登場。今度はトワ釜だ。

20120225nihonkai17

観客(?)が見守る中、慎重な連結作業。

20120225nihonkai18

敦賀を出ると琵琶湖沿いに京都、そして大阪めざしてまっしぐら。

快適なA寝台の旅に後ろ髪引かれつつ、無事に大阪に定刻着。名残惜しいが、やはり定刻運行が一番。

20120225nihonkai19

| | Comments (1) | TrackBack (0)

消えゆく昭和シリーズ~日本海目指して青森へ~

3月改正で定期運転を終える、日本海ときたぐに。消えゆく夜行列車のお名残乗車は半ばあきらめていたけど、サイバーステーションの空席状況をチェックしていたら、ポーンと△印が出てきた週末の日本海A寝台をすかさずゲット。東日本大回りの旅に出てきた。

20120225nanbu01

目指すは上り日本海。出発は青森の夜なので、まずはE5系はやてに乗り込んで北を目指す。

20120225nanbu02

快適なE5系に揺られて3時間少々。雪が舞う七戸十和田で途中下車。

20120225nanbu13

ここから路線バスに乗り換え、さらに国道沿いに雪に埋もれた歩道を歩くことしばし。

20120225nanbu03

雪にまみれて向かった先は。。。南部縦貫鉄道の旧七戸駅。

20120225nanbu04

ここでは七戸町の観光協会の手でレールバスの一般公開が行われており、前々から立ち寄ってみたいとろだった。

20120225nanbu12

廃止当時のまま残されている待合室。廃止前の喧噪が嘘のように静まりかえっているが、当時の記憶がよみがえってきた。

ここで2人の案内の女性が迎えてくれ、さっそく車庫まで案内してもらう。

20120225nanbu05

廃止当時のまま残された車庫のなかにレールバス2両、キハ10、モーターカーまで、現役時代の車両が所狭しと保存されている。ピカピカの状態にとても大事にされている様子が伝わってきた。

20120225nanbu06

しかし本当に狭いので、撮影には広角レンズ必須。

20120225nanbu07

木造の車庫と照明の裸電球がまたいいアクセントになっている。

20120225nanbu08

しかし雪下ろしもままならないそうで、今年は雪の重みが本当に心配とのこと。春の訪れが待ち遠しい。

20120225nanbu09

縦貫のマークが入ったヘルメット。こういう小物が無造作に置かれていると、まるで時が止まったかのように感じる。

20120225nanbu10

今年もGWにレールバスのイベントが開催されるそうだ。いまは一面雪に覆われている駅構内だが、ここがどんな賑わいを見せるのか。

20120225nanbu11

ただ静かに時が過ぎていく七戸駅をあとに、七戸十和田駅へ戻り、再び新幹線で青森へ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« January 2012 | Main | May 2012 »