北斗星で乗り納め~後編~
雪景色の夜をゆくなか、眠りに就こうとしましたが、久しぶりの寝台列車とあって、気持ちが高ぶっていたのでしょう。うとうとしつつ、なかなか寝付けないままいたところ、列車が静寂に包まれました。ふと外を見ると青森駅。懸命に雪かきをする始発前の職員さんの姿を見て、北国に来た独特の雰囲気を感じます。
再び浅い眠りに落ち、次に気付いたときには青函トンネルを越え、北海道へ入っていました。列車は途中の踏切支障の影響で60分遅れ。定刻であれば函館に着いている時間ですが、青森でバトンを受けたED79が先頭に立って頑張っています。
すでに夜が明けきった函館駅へ到着。函館で降りる人、朝の空気を吸いに出てくる人、機関車の交換を見に来る人でホームにはつかの間の賑わいが訪れます。
ここで再び機関車が交換され、反対側ではDD51の重連が最後のバトンを受け取っているはずです。
北海道に入ったところで、朝食を求めて、再びグランシャリオへ。すでにウェイティングになっていましたが、小1時間ほどで順番が回ってきました。食堂車は朝から大盛況です。
朝食は和食と洋食の2択。
移りゆく景色を見ながらの食事は最高です。
急ぐ旅ではないのでまったく気にならないのですが、単線の宿命で遅れは拡大する一方。洞爺では貨物と特急の交換待ちで15分停車。凍てつく客車が寒さを物語っています。
そして11両の客車をエスコートしている、2両の機関車。
その後、ロビーカーでのJR北海道の乗務員によるオリジナルグッズ販売抽選会で盛り上がったりしながら、一路札幌へ向けて快走。
95分遅れで無事終点札幌へ到着しました。
旅に出る人、仕事に行く人、田舎に帰る人、、、いろんな人の思いを乗せて走ってきたのがブルートレイン。お金持ちのクルーズ旅行でしか夜行の旅ができなくなってしまうのは、やはり惜しいですね。
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