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December 2014

北斗星で乗り納め~後編~

雪景色の夜をゆくなか、眠りに就こうとしましたが、久しぶりの寝台列車とあって、気持ちが高ぶっていたのでしょう。うとうとしつつ、なかなか寝付けないままいたところ、列車が静寂に包まれました。ふと外を見ると青森駅。懸命に雪かきをする始発前の職員さんの姿を見て、北国に来た独特の雰囲気を感じます。

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再び浅い眠りに落ち、次に気付いたときには青函トンネルを越え、北海道へ入っていました。列車は途中の踏切支障の影響で60分遅れ。定刻であれば函館に着いている時間ですが、青森でバトンを受けたED79が先頭に立って頑張っています。

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すでに夜が明けきった函館駅へ到着。函館で降りる人、朝の空気を吸いに出てくる人、機関車の交換を見に来る人でホームにはつかの間の賑わいが訪れます。

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ここで再び機関車が交換され、反対側ではDD51の重連が最後のバトンを受け取っているはずです。

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北海道に入ったところで、朝食を求めて、再びグランシャリオへ。すでにウェイティングになっていましたが、小1時間ほどで順番が回ってきました。食堂車は朝から大盛況です。

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朝食は和食と洋食の2択。

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移りゆく景色を見ながらの食事は最高です。

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急ぐ旅ではないのでまったく気にならないのですが、単線の宿命で遅れは拡大する一方。洞爺では貨物と特急の交換待ちで15分停車。凍てつく客車が寒さを物語っています。

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そして11両の客車をエスコートしている、2両の機関車。

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その後、ロビーカーでのJR北海道の乗務員によるオリジナルグッズ販売抽選会で盛り上がったりしながら、一路札幌へ向けて快走。

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95分遅れで無事終点札幌へ到着しました。

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旅に出る人、仕事に行く人、田舎に帰る人、、、いろんな人の思いを乗せて走ってきたのがブルートレイン。お金持ちのクルーズ旅行でしか夜行の旅ができなくなってしまうのは、やはり惜しいですね。

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北斗星で乗り納め~前編~

定期運転の取りやめが公式発表された北斗星。年の瀬も押し迫った12月の下旬、たまたま間際の寝台券が手に入ったので、乗ってきました。

上野駅の電光掲示板に光る「札幌」の文字。もうすでにここから旅に出るんだなぁという気分が盛り上がってきます。

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独特の暗さのある13番ホームに止まる青い車体。郷愁をそそる風景が見れるのもあとわずか。

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今日青森まで引っ張ってくれるのは、EF510-512号機。赤い81もいいですが、この青い機関車も凛々しいですね。

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発車前から食堂車グランシャリオにはディナーがセットされています。これから繰り広げられる非日常の空間が想像できます。

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その脇では早くも発車前からシャワールームの予約をするひとの行列がwww自分も並んでみましたが、見事にひとり前で売り切れました。販売されているシャワーカードの図柄はカシオペアのようでしたが。

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今日の寝室はこちら。B寝台デュエットの下段(奇数番)です。上段の方がガラスが湾曲して昼間の開放感はあると思いますが、乗り心地は下段の方が重心が低い分、快適なのではないでしょうか。着替えの際に立ち上がれるのもこちらの方が便利です。

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そしてこちらはオーソドックスな開放B寝台。この光景もいまや風前の灯火。

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残念ながらグランシャリオの予約ができなかったので、夕食は自分の寝台でお弁当をいただきました。そのあと、パブタイムに繰り出してみました。こちらも開始の30分前にはすでに列ができていましたが、なんとかギリギリで席にありつきました。

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オードブルとワインで一杯。周りはこのパブタイムのディナーメニューを目当てにしている方がほとんどで、1時間半の営業時間では、ウエィティングから席にありつくのはかなり厳しい状況でした。もちろん相席で、余っている座席はありません。

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そして最後尾から流れゆく夜景をみながら夜は更けていきます。。。

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