160mから雨の瀬戸内海を見る ~瀬戸大橋主塔登頂ツアー~
今年は岡山で行われている土木学会の全国大会。その見学会として、瀬戸大橋の主塔に上れるという情報が。一応土木屋の片隅に身を置かせてもらってますし、これは気になる。
まっとうな社会人ならこうした場は「仕事」として行くのが筋ですが、会社を通すといろいろめんどくさいことがセットでついてくるので、わざわざ休暇を取って、自腹でこっそり参加してきました。個人参加なので、こうしてブログにアップするのも自由ですし。
バスで与島PAへ移動。目指すはPAの一番近くに立つ主塔です。橋台から上り、主塔のたもとまでキャットウォークを歩き、そこから真上に上っていくというコース。この日はあいにくの小雨交じりの曇りですが、雨の瀬戸内海も雰囲気がありそうです。
キャットウォークは瀬戸大橋線の線路の脇。海の真上を歩きます。ひえ~
駐車場の裏手にひっそりとある橋台の階段から内部に潜入していきます。このコソコソ感がそそられますw
コンクリートの橋台の内部は空洞になっており、真下から見上げることができます。そしてキャットウォークまではカゴむき出しのエレベータで。この「現場感」がたまりません。
エレベーターで上がった先はもう瀬戸大橋線の真横。無骨な鉄骨が迎えてくれます。
この幾何学的な光景に美しさを感じます。
そしてここから主塔の下まではこんなところを歩いていきます。特別な安全対策があるわけでもなく、無骨な手すりの40m下は海面です。
そして足下はスケスケの足場板。さすがにまじまじと下を見てしまうと恐怖心が出て足がすくんできそうだったので、あえて遠くを見るようにしていました。
歩いていると、高松からのマリンライナーが通過していきました。
そして主塔の真下に到着。ここからエレベーターの止まる道路レベルまでは階段をあがっていきます。
あがった先は、高速道路の脇。高速道路をこんな身近に見ることもなかなかありません。
ここから主塔の中に入り込みます。なかにはきちんとエレベータが完備されています。このエレベータに乗ると、主塔のてっぺんだけではなく、基礎部分まで降りることができるようでした。
エレベータで160mまで一気にあがっても、そこはまだ鉄骨の主塔の内部。潜水艦の内部のように入り組んだなか、狭い通路と急な階段を上っていきます。
土木の授業で習ったメタルタッチの接合部をこの目で確かめられました。真ん中の丸い穴から接合の状況を確認できますが、本当にぴったりくっついています。これだけの巨大な構造物、しかも海上でありながらミリ単位の誤差も許さない技術、さすが。
そしてハッチを開けて、明るい外に出た先は、、、
どーん。ついに来ました。
いまきた与島PAも眼下に広がっています。
てっぺんからひろがる瀬戸内海の景色、そしてそこに連なる主塔の姿は壮大でした。
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Comments
貴重なレポートを有難うございます。
いつか行ってみたい場所ではありますが、
写真だけでも足がすくむような気分です(--;;;
Posted by: えーぶる | 2015.09.23 01:57
どうもごぶさたしてます。
秋に一般向けの公開もあるようですね。
国もインフラツーリズムを推進する姿勢のようですので、
この手のツアーがより盛んになっていくかもしれませんね。
Posted by: ON | 2015.09.23 22:23