煙薫る峠の麓にて ~EF63体験運転~
■EF63体験運転 第78,79回【通常】
この10月から半年間に亘りメンテナンスに入る文化むらのEF63体験運転線。レール・道床の全面交換を伴う、開園以来初めての大規模な工事になるようです。ここでの運転体験もしばらく「おあずけ」になるので、ギリギリで休止前に滑り込み。
切符は岡山からの続きでw。遠距離逓減制のおかげで、区間をバラして買うよりずいぶんオトクに行くことができました。
上野東京ラインと信越線を乗り継ぎ、電車にひたすら揺られること4時間近く。上野東京ラインはグリーン車を使っても、それでも久々の長距離乗車にちょっとバテ気味なりながら横川に着くと、お隣に見慣れない車両が。
DD51とD51で旧客を挟んだSL,DL碓氷号が青空の下で佇んでおりました。
下り列車で到着して、ちょうど一段落した頃でしょうか。
旧客の姿を見るのも久しぶり。
そういえば高崎口ではまだ湘南色の115系が残っているんですね。銀色の車両にすっかり慣れてしまったので、この車両ですらずいぶん懐かしい感じがしてしまいました。SLの運転日は特に調べてなかったので、思いがけずこんな取り合わせを見ることができてラッキー。
体験運転まで少々時間があるので、久々に園内をぐるりしてから。
時間になったので体験線へ。今日のカマは24号機。
連休中とあって、お隣から出発する峠の湯行きのトロッコの方も大賑わいでした。トロッコ発車までの隣から運転台への視線に耐えきれず(^^;)、いったん外へ。
トロッコが出発して、ロクサンが追いかけるダイヤは変わらず。
運転の方は、またまた間が空いたので手順をいろいろ忘れてしまい、手取り足取り教えてもらいながら。ただ、そのなかで取扱の方も少しずつ変わっていました。
まず空ノッチ試験は6ノッチまで。2エンド側でノッチ試験をした後はHBを切らずに発車準備。下り方向(上り坂途中)での途中停車は禁止。そして坂の上でエンド交換をする際もHBを切らずにパン下げ。いずれも機関車の負担をなるべく減らしたいという思いが見えます。
話を聞けば、機関車の部品調達がいよいよままならないということで、保守には相当気を遣うようになっている様子がうかがえました。ものによってはEF64など他形式の部品などを流用できる場合もあるらしいのですが、そもそもJR側で旧型の機関車のことをわかる人がどんどんいなくなっているという技術継承の点も問題になっているよう。
そしてさらには、工事を控えた軌道側への負担を減らすためということで、上り方向(下り坂途中)の停車も1回までと制限されてしまいました。
末長く体験運転を続けるためとはいえ、以前と比べるとちょっと物足りなくなっちゃったかな。。。
また、下り方向の終端部での停車は3ノッチ残しを推奨されました。「昔からやっているひとはみんなノッチオフするんだけど、逆送防止もあって本来は3ノッチ残しが原則なんだよ」ということで、これは指導員さんごとの考え方によるものでしょうか。
来月から始まる軌道工事の方は、安中市が競争入札で業者を決めたらしいですね。単なる価格競争ではなくて、鉄道の軌道保守がきちんとできる業者に決まったのか余計な心配をしてしまいますが、いまは来年春の再開を楽しみに待ちましょう。
帰り道も懐かしの115系で。
この車両も、そう遠くない将来、過去のものとなるのでしょうか。
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Comments
へー。
あっちはそれほどSL走っても人こないんだね。
Posted by: こんどう | 2015.09.25 20:38
これに乗ってきた人は、みんなおぎのやのドライブインか文化
むらにでも遊びに行ってしまったあとだったような感じですね。
ただ、高崎のSLはしょっちゅう走っているから、そこまで珍しい
ものでもなくなっちゃいましたけど。
Posted by: ON | 2015.09.26 21:24